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小林 章夫

筑摩書房

グループ:Book

ランキング:524978

価格:¥ 714

発売日:2001-02

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レビュー(Amazon.co.jp)

   イギリス英語という言い方を英訳したらどうなるのだろうか。まさか「English English」でもあるまいが、こんなトートロジーがにわかかに不自然だと感じられないほどに、英語の国際化・無国籍化は進んでいる。

   本書によれば、17世紀イギリスには王立協会が提唱する「普遍言語」なる発想があったらしい。その後、大した展開もないようなので、もともと優れたアイデアではなかったのだろうが、ともあれこの例から推測できるのは、ひとつの言語の恣意的な遍在が、普遍言語どころかどうやら多彩な方言を生み出すらしいという事実だ。

   英語が国際語という画一化の仮構を装う中で、イギリス英語が多彩な地方性を保っているという事実。これを豊かで健康な事態だと考えるのが、本書の立脚点である。

   話題は多彩だ。地理、文学、政治、社会…、イギリス文化の土壌のそちこちから、「裏表」という表題のどおり、著者はさまざまなおもしろおかしいエピソードを持ち出しては、手堅く料理してみせる。包丁さばきは軽快で気取りなく、とても読みやすい。時折はさまれる対訳つきの英文には、無菌化されたファミリー・レストラン風の英語では味わえない、素材独特の珍味を味わう楽しさがある。

   100年前、ロンドンに留学した夏目漱石はコックニーなまりを評して、「『ロンドン』児の言語はワカラナイ閉口」と書いたという。この言葉に表れた、どこか笑いを誘うような豊かさは、100年後の今も変わっていないのである。(今野哲男)

カスタマーレビュー

言葉の雑学  (2003-07-22)
本文中にも書かれているけれど、英語の語学力をつけるために書かれた本ではありません。
この本はイギリス英語についての雑学本。
日本に外来語があるように、英語にも外来語があり、その語を通して見える歴史的、文化的な背景や、日本をはじめとする諸外国の関係について書かれた本です。

歴史や文化といってもお堅いものではなく、みかんについてだったり、パブについてだったりと身近な題材が多く、「へぇ~」と感心しているうちにイギリスについて詳しくなれます。
本文中に英文が出てきますが、ほぼ訳付きなので読むのに困ることはありません。
イギリスに行ったことのある人もない人も、イギリスに興味があるならかなり面白いと思います。

イギリス英語が本当の英語!  (2001-03-30)
イギリスとBritish Englishに深い愛情と、計り知れないほどの豊富な知識を持っている筆者の珠玉の作品。 イギリス英語のFanにとってはMust(必読書)のひとつです。 また筆者の数々のイギリス関係の著作を読む取っ掛かりの一冊としてもふさわしい本です。 奥深いイギリス英語を堪能しましょう。

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