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ダイヤモンド社
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発売日:2006-08-25
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カスタマーレビュー ![]()
目がさめるような、刺激的な一冊です。
(2007-10-13)
目がさめるような、刺激的な一冊です。
現在のまったく実感のない、景気回復説については、以前からおかしいとは思っていましたが、この本を一読して、そのメカニズムがはっきりとわかりました。
大新聞や、テレビ、その他のメディアも、判を押したように景気回復説を垂れ流していますが、戦時中の大本営発表と大差がないその報道内容には強い不信感をぬぐえません。
特に、国民の家計収入を犠牲にして、一部の大企業が空前の利益を上げているとの指摘には、背筋が寒くなる思いでした。
マスコミも野党も語らない事実
(2007-06-24)
「週間ダイヤモンド」連載の「『超』整理日記」の書籍化第11弾。
企業が軒並み最高益を更新し、楽観ムードが漂う日本経済にあえて苦言を呈する本。
野口氏の分析は、さすがに鋭い。
特に、企業の社会的責任論を完全否定し、「企業は、株主の持ち物であり、社会的な責任は納税という形で果たすべきもの」「従業員や地域社会への貢献は、手段に過ぎず、目的にはなりえない。利益が相反したときは株主の利益がすべてに優先する」というように、断言しているところは非常にインパクトがある。新自由主義的な「原理主義」を突き詰めたところにあるこの結論は、賛否両論あろうが、納得感は高い。
その他、「郵政民営化は、いまさら実施しても意味がない」「少子化を食い止めても、目先の問題は解決せず、むしろ悪化する」「人口減少で日本人は豊かになる」など、マスコミや政府が語っている「常識」とは正反対の議論を、経済学的な論拠を持って説明してくれている。目から鱗がぼろぼろ落ちる。
野口氏も本書の最後で語っているが、こうした「正論」がマスコミからも野党からも語られないところに日本の政治の大きな問題があることが分かる。
ただ、「構造的に解決は無理」という問題ばかりなので、読後に暗い気持ちになる。できることといえば、このような状況の中で、自分や家族がどう生きていくべきかを考えることぐらいかもしれない。
雑誌の連載が元ネタなので、時事ネタも多く、少々時間的なギャップを感じる部分もあるが、多くは変わらない真実であるので、十分に役に立つ。社会の雰囲気やマスコミの一方的な言説にだまされないためにも、本書を一読し、「常識」を振り返ってみることをおすすめする。
少なくとも、本書で提示されているような議論が、日本を変える力につながっていくことを期待したい。
(2007-04-14)
本書は「週刊ダイヤモンド」掲載の「超整理日誌」を項目ごとに章立てして再構成したものである。
全編にわたって野口悠紀雄節とでもいうべき、独自の視点での今の日本を巡る経済問題について、歯に衣着せぬ論理展開をしていて実に気持ちよい。
あまりに過激でついていけないところや、異論を感じるところもあるが、通説とは異なるものの見方がとても参考になる。
残念ながら本書の表題「日本経済は本当に復活したのか」に対する回答は、否定的なものである。
これからの我々のあるべき姿として、アイルランドを例に挙げ、今やものづくりではなく、ソフトウェアを生かす小さな国がリードする時代であり、日本も独自の徴税権を持った小さな国に分割すべきと論じている。
少なくとも、本書で提示されているような議論が、日本を変える力につながっていくことを期待したい。
やっぱり凄いね、この人は。でも...
(2006-10-20)
日本経済、日本企業に関する記述はさすがといったところ。冷静沈着かつ慎重にといった感じで、この人の非凡さを表します。でも米国企業に関する記述はちょっと疑問。例えば、エンロンやアーサーアンダーセンの記述は間違いだとおもいます。僕はエンロンや旧アーサーアンダーセンにいた人を知っているから、ずばり言うけど、彼らは「不正を見抜けなかった」のではなく数々の違法プロジェクトや粉飾決算に積極的に参加していたんです。日本とかアメリカとか関係なくバブルってそういうものですから。また、米国のIT企業をべた褒めするなら、ワールドコムのことにも触れないと。全米市場最大の倒産劇を演じたあの企業ですね。あと、韓国のサムスンは携帯電話の基幹部品のほとんどを日本から潤入しており、韓国自身も経済の構造的に日本に巨額の貿易黒字を許している状況なので追い抜くというのは間違いです。また、この方のいう新しい産業がなぜ、米国にとどまり続けるのかという点も不明瞭。
僕自身思うには、この本では日本経済がなぜ弱くなったのかという視点が欠けていると思います。この人がべた褒めするIT企業の黎明期を支えたのは間違いなく日本の金であり、それは無能な日本政府が傲慢な米国政府の怒りを静めるために謙譲した金であることを完全に無視しています。米国って怖いんですよ。米国のIT革命はある種のデキレースで日本が活躍する余地は20年前から剥奪されていたんですよ。
まあ、日本が破綻すれば一番困るのが米国ですから、それはそれでかまわないですけど。
やはり米国大好き経済学者か。
(2006-10-12)
この人の本は、いつも冷静に見えて、結局、日本批判、米国礼賛のようにしか見えない節がある。典型的な学者コメントではないけれど、どことなくアメリカ過ごいぜー感があるような文章ばかり。述べていることの殆どは「真実」であると思うけどね。
竹中さんとは違った米国大好き学者かな。日本の大学で金稼ぎながら、日本の大学を批判するのも秀逸。典型的な「二十世紀」の学者といったところ。
この方のいう通り、確かに日本のIT企業はビジネスができるレベルではないとは思う。技術力はないし、ビジネスモデルもアメリカの真似。それは間違いないよ。それは絶対的真実。でも偉そうに日本経済をコケ下ろすような題名で本を出して印税を稼ごうとする「経済学者様」よりはずっと彼らを応援したくなるね。僕としては。
その経済学者様に、僕ならこういうね、文句があるなら自分で起業しなさい!
大学に守ってもらって、若いやつら批判してるんじゃないよ!てね。
正論をただ言うだけのやつと間違った道でもがむしゃらに歩いているやつ、あなたなら、どちらを応援しますか?

