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野口 悠紀雄

ダイヤモンド社

グループ:Book

ランキング:192129

価格:¥ 1,680

発売日:2005-08-05

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カスタマーレビュー

面白い  (2006-07-03)
相変わらず、データをもとにキチンと定量的に比較するなど誠実さ(?)が伝わってきます。取り上げるトピックも身近な企業やローカル紙の投書欄などまったく読者を飽きさせることがありません。

1点マイナスは、アメリカ留学を有益なものにするための、若者への提言みたいなものがなかったこと。

記念すべき「超」整理日誌10作目!  (2006-06-07)
野口悠紀雄先生が、「週刊ダイヤモンド」に隔週連載している「超」整理日誌シリーズはすでにお馴染みであり、本著書はその第10作目にあたる(私は以前に、第3作目の「時間旅行の愉しみ」にもレビューを書いている)。今回は、1年間のアメリカスタンフォード大学の客員教授としての米滞在記にほかならない。野口先生の本シリーズは単なる「日誌」とは異なり、独自の視点から経済はもちろんのこと、政治、文化、社会などさまざまなジャンルについて鋭く切れ込んだものが多い。「超」整理日誌の最初の単行本が1995年に刊行されていることを考えると、ここまで書き続けていることに敬意を表せずにはいられない。さて、今回の米滞在記の具体的な内容紹介は不要であろう。一読すれば、日本とアメリカの違いがよく分かるし、私以前にレビューを書かれた読者の見解で十分である。「カリフォルニアには、すばらしい自然と、道路とインターネットに代表される文明がある。しかし、文化はない。他方で日本には、文化はあるが、自然環境は最悪だ」(236頁)という総括それ自体、なかなか考えさせられる。「超」シリーズは今後どのような様相を呈してゆくのであろうか。今後の野口ワールドにもますます期待をしたい。

米国生活からふりかえる日本の政治経済システムの不幸  (2005-11-04)
最初は、西海岸での客員教授生活の準備という、
身の回りでの米国のしきたり、しくみの逸話から
始まります。

でも、最後まで読むと、やっぱり、野口先生の本。
優れて、政治経済学的な視点で、米国と日本の、民の自由と
健康と幸福のための、システムの差異の分析になっています。

そういう意味では、大所高所からの文明論にもなっています。

今の日本の国際競争力の低下、高コスト構造が是正されないこと、
さらに、年金制度、など、社会システムとして、人民を
幸福にできない、この日本の
政治経済システムを論じています。

もちろん、米国のいいところ、悪いところはありますが、それも
ちゃんと勘案した上で論じていますので、ちゃんと納得できる、
文化論、文明論、経済論が展開されておりますです、ハイ。

単なる、米国礼賛ではありません。

イケアとか、マイクロソフトとか、トヨタとか、米国デトロイト
の盛衰とか・。実在する企業もたくさん登場し、そういった意味でも、
経営、経済、経済システム、さらには、荒涼とした大地に都市と生活
とクルマ社会を繰り広げるアメリカという国のシステムと、それに
対する、日本という国土の狭い国の諸処にシステムとの比較、それに
よって、浮かび上がってくる、システムの矛盾・・整理日誌ですから
とりとめもない日誌のような印象もいけますけど、でも、総じて、
「お上にだまされている感」のある、某国の真相を
見る目が養われて、説得力はあります。

外国で暮らすことによって、分かること。  (2005-09-22)
 野口先生のスタンフォード大学での滞在日記と言ったところで
しょうか。私も大学生の頃、カリフォルニア州サンディエゴにあ
る、UCSDという大学で経済学を勉強していました。その時は、
生まれて初めて外国に行ったのですが、「ここは、天国ではない
か。」と思うくらい、気候が良く、フレンドリーな国民性等々も
あり、豊かなアメリカを実感しました。そんな頃の思い出がよみ
がえってきました。

 アメリカ・日本、双方にいいところ、悪いところがあるという
ことを日米比較として書かれています。いつものように、歯切れ
の良い文体なので、非常に読みやすく、ためになります。

<感銘を受けたところ>

○p.43
 「能力に応じた役割分担」こそ、アメリカ社会の能率を支え
る基本的なメカニズムなのだ。

○p.190
 日本で所得を得て海外で生活すればよい

→日本の高い物価を回避する手段。年金生活者にとっては、不可
能ではない。ただし、現地のコミュニティに溶け込むことが、重要。

○p.204
 伸びる中国、追うのは日本ではなく韓国

→スタンフォード大学に留学生数では、中国人がトップ。現在、
2番手は日本ではなく、韓国。ここ10年で逆転されている。日本
の資源は人材であると考えると、将来が不安だ。米国のトップスクー
ルで学んだ経験とそのときの人的ネットワークは、ビジネスをする
上で非常に有利に働くと考えられる。10年後の日本はどうなって
いるのだろう?

○p.237
 まともに生きる人間が正当に報われるアメリカ社会

○p.245
 「人間の時間間隔は、<新しい経験をどれだけしたか>によって
決まる」

 →私も中国に来て2年がたちましたが、もう5年以上暮らしてい
る気になります。日本にたまに戻ると、「こんなこともあった」と
非常に懐かしい気分になります。それは、新しい経験が非常に多か
ったから、情報量が多く、時がたったと感じたからでしょう。

エコノミストがアメリカからみた日本  (2005-09-06)
 スタンフォード大学へ赴任した野口悠紀雄教授が日本の現状をアメリカと比較したエッセイです。比較の対象は消費者物価、不動産価格、医療、大学、流通、ベンチャー企業、政治など多岐にわたります。そしてこれら諸問題について、わが国を代表するエコノミストが経済理論でやさしく説明してくれます。
 本書はエッセイですが、日本の現実に警鐘を鳴らし、変革を訴える内容は歴史からアプローチした「1940年体制」と同傾向の書物といえます。そこからは著者の日本を愛する気持ち、「故国が健全な社会に近づくことを心の底から願う」気持ちがひしひしと伝わってきます。
 「超」整理日誌シリーズは全て読んでいますが、これまでのなかで一番面白かった。

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