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ビイング・ネット・プレス
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発売日:2007-04
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自然保護としての狼移入
(2007-07-04)
初版は、オオカミ移入に関わる問題を、色々な観点から調査したり考えたりした数人の研究者の報告をまとめたものでした。一方この改訂版は、練達の科学ジャーナリストが、この問題をより一般の人にもわかりやすく、興味が増すように、一人で書き下ろしたものです。
オオカミ移入へのリスク・コンセンサス資料といえるかもしれません。その旗印は、自然保護です。ただし捕鯨禁止とは違って、絶滅危惧種への人間の狩猟圧を止めることが問題なのではありません。むしろ増えすぎた野生動物を適正な数量にするために、人間の非力さを認め、自然の中に生活している動物同士の上下関係を利用して、事態の好転を計る。自然のなかの天性の猟師であるオオカミに、その仕事を委ねようという考え方です。部分的な自然破壊を許容した上で、全体を本来の自然生態系に戻そうという考えです。
初版よりも事柄がくっきりしているので、細かな部分での反対意見もあり得るなという気がしました。包括的な意味での自然保護は、誰も反対しないでしょうが、問題は、自然とそれ以外のものとの線引き。その自然への人の介入行為に、質の違いを認められるかだと思いました。

