アイテム詳細
祥伝社
グループ:Book
ランキング:45393
価格:¥ 819
ポイント:8 pt
発売日:2008-07-25
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カスタマーレビュー ![]()
ある意味で、この作品群のほうが「多喜二らしさ」が強いのでは……
(2008-08-06)
「蟹工船」が、ブームになってしまっている。
しかし小林多喜二の作品は、この「蟹工船」以外、あまり知られていない。
この新書は、そうした「埋もれた小品」? を10編集めたもの。
どれもが、「蟹工船」以上に多喜二ワールドである。
言葉づかいは乱暴というか、劇画的でさえあり、
いわゆる「純文学」とは、かなり違う小説であることがわかる。
「短い会話」がテンポ良くつながっていくところなど、爽快感さえある。
「蟹工船」は、プロレタリア文学の最高峰などと言われているが、
文学小説として見た場合、「それってアリなの」と突っ込みたくなるところも多い。
そのぶっ飛んでシンプルなところが、今の時代に合ったのかもしれない。
この新書でもそれは十二分に体感できる。
個人的には、「蟹工船」よりずっと面白かった。
帯に「こっちの多喜二もエキサイティング」とあったが、
やや、あざとさはあるものの、なかなかうまいキャッチコピーだと思う。

