アイテム詳細
春秋社
グループ:Book
ランキング:7237
価格:¥ 1,800
ポイント:18 pt
発売日:2007-12-20
通常24時間以内に発送
このページのURLは
http://www.shikencho.com/shop/asin/Books/4393332717/
この商品を買った人はこんな商品も買っています。
日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)
カスタマーレビュー ![]()
世界史の分析を通して、人類を動かす力を解明する
(2008-12-01)
松岡氏が実際に聴衆を前にして世界史の講義を行いながら本書を書き進めました。
前著『17歳のための世界と日本の見方』の続きとして、歴史分類上の「近代」と「現代」に起こったできごとの解説が延々と続くのです。
世界中をあっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら、少しずつ現代に近づき、そのなかから世界史の近代・現代をつらぬく一つの「まちがい」を導こうとしています。
松岡氏が帰納法のために取りあげる歴史上の事件は多岐に及んでいて、しかも通りいっぺんの解釈ですまさずに、事件の背景や影響を掘り下げています。これ以上くわしいことを知りたい人は『○○』という本をお勧めします、と紹介したあと、「この解説を、なんと私が書いています(笑)」と笑いをとることも忘れません。
さすが10万円もする書評本『松岡正剛千夜千冊』の著者。しかも、あふれる知識が自慢に聞こえないのは、本物の知識人のしるしです。
なにしろ、「イスラム社会については、ほとんどド素人」と謙遜したあとすぐに、「それでもこの7、8年で50冊ほどの本を読み、しだいにその魅力が伝わってくるようになった」と続ける御仁です。
張り合おうと思っちゃいけません。
そんな松岡氏が400ページ以上かけて近代史をひもといた結果、世界と日本のどんなまちがいに気づいたのか……。
答えは読んでのお楽しみにさせていただきます。
良くない。
(2008-10-21)
前作(17歳のための〜)ほどよく出来ていない。
質が落ちていると思う。
説明不足だったり、講義録のせいか曖昧に話している箇所があったりして、
読むのにストレスを感じた。
そして詰め込み過ぎ。
詰め込むのは良いが、編集の仕方を上手にしないと誰も読まないのではないか。
「世界と日本のまちがい」のまちがい
(2008-08-19)
一風変わったタイトルと内容を併せ持つこの本を手にして、すぐに購入せざるをえないほど、興味をそそられた。従来の単なる歴史の啓蒙書などではなく、「千夜千冊」で知られる21世紀の知の巨人・松岡正剛独自の視点で歴史を考察し、再構成した内容。そこには、「総合科学者」としての、彼の言うところの「モーラ(網羅)の神」としての、松岡自身の歴史観がちりばめられている。
しかし、歴史家ではない、「モーラの神」としての松岡は、クリオの神ではありえなかった。凡庸な歴史家でさえ犯すことはありえない、単純なミスを犯す「神」でもあった。アメリカ植民地における「茶法」、あるいはドイツ第三帝国に関する単純な誤解、アヘン戦争に関する間違い、イタリア宰相カヴールに関する勘違い、等々・・・・細かい点まで数え上げれば、キリがない。歴史家でもない彼に厳密さ求めることが、そもそも無理なのかもしれない。しかし、史実に反する間違った記述は、歴史を学んできた者にとっては、些細なことであっても、決して許し難い。
それに、増刷を重ねた割には誤植も目立つ。
読者に、特に若い読者に、誤った知識が蓄積・増幅されることを恐れる。
「クセジュ」と言う考え方
(2008-05-15)
「クセジュ」(いったい私は何を知っているのか)
本書の最後に著者が語る言葉です。
世界史は日本史に比べなじみが薄く、大学受験でも現在は選択科目になっていますから、知らない人の方が多いでしょう。そんな世界史をセイゴー先生がわかりやすく解説すると言うのが本書の狙いです。
しかし、歴史を理解するには、その裏で膨大な量の、「知っていなければならない事」が存在し、そう言う知識無しに、本質を理解する事は難しいのだと言う事を痛感しました。セイゴー先生が例示する図書のうち、読んだ事があるのは10%程度と言う教養レベルでは、字面を追うのが精一杯で、著者が伝えたい事の本質にたどり着くのはまだまだ先なのだと言う事なんでしょう。
その意味では、最後の「クセジュ」(いったい私は何を知っているのか)と言う言葉が重くのしかかってきました。
足元注意
(2008-04-10)
「まちがい」「失敗」等、著者独自の言葉の定義には多少の用心(適宜自分なりの読み替え)が必要。
しかし、歴史、すなわち(科目として分断され放置されがちな)世界史と日本史を一体のものとした大きな潮流のすがたを、俯瞰し知るための、手引きの一つとして良書である。
とはいえ、受験生は一般的な教科書・参考書の記述により重きを置くのがいいだろう。また、受験生でなくとも、機を捉えて本書以外の文献に当たる努力は惜しまないことが大切だろう。

