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村上 隆夫

清水書院

グループ:Book

ランキング:254032

価格:¥ 735

発売日:1992-06

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メルロ=ポンティ入門 (ちくま新書)

現象学 (岩波新書 青版 763)

カスタマーレビュー

ポンティの学の幅は広大である  (2005-04-05)
「Ⅰメルロ=ポンティの生涯」では、メルロ=ポンティはキリスト教、それもカトリック教徒として高等師範学校での生活を始めました。しかし師範学校卒業後のマルクス主義研究と、彼にとって決定的なコジェーヴのヘーゲル講義で(ジャック・ラカンやバタイユも聴講していた)、彼はキリスト教を離れ、マルクス主義者に傾倒していきました。そのありようは、マルクス主義と実存主義を綜合したフランス独自の思想への情熱でありました。しかし、戦中、現象学の研究に没頭したことや、カミュやサルトルとの衝突が彼をマルクス主義から引き離していきましたが、それは彼にとってよいことでありました。なぜならば、そのことによって、彼をゲシュタルト心理学やソシュール研究、フロイトやラカンの深奥を見いだそうとする方向へと転換させたからです。やがて、アルジェリア戦争の最中、彼は五十三歳で帰らぬ人となりました。彼の大きな働きのひとつとして、歴史の曖昧性という概念の表出があります。これはフーコーと軌を一にします。また、世界内に身体を持って存在する人間には事物は徐々に開示されてくるパースペクティブとして与えられているというものです。ここには弁証法が色濃く残っていますが、彼はそれを遙かに超えて余りある思惟を展開しました。また、言葉は独立した言葉が寄り集まってラングを構成するのではなく、シーニュはひとつでは何もすることができず、他の諸記号との間の関係(差異)が重要だという観点に到達します。その他の思想を含めて、メルロ=ポンティは偉大な学者だったと言えるでしょう。

メルロ・ポンティの入門書としておすすめ!  (2001-06-30)
 エディターレビューや本書の目次などを見ると分かる ように、本書はメルロ・ポンティが生まれ育った時代 背景からその著書、思想を幅広く説明したものであり、 メルロ・ポンティという人間を知る上での良き入門書 と言える。

 J・Pサルトルとメルロ・ポンティは同時代に生きた哲学者ということしか知らなかったが、この本を読んで 、共に雑誌を作るなど、非常に親密な人間関係があった ことを知った。 

 フッサールの現象学と実在論の関係がはっきりして いなかったが、フッサールの講義からメルロ・ポンティ が影響を受けていたことなどを知ることができ、その 関係が良く分かった。

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