アイテム詳細
山海堂
グループ:Book
ランキング:710515
価格:¥ 1,575
発売日:2004-04
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カスタマーレビュー ![]()
雑学だけでなく旅情にもあふれた労作
(2004-04-20)
鉄道本と聞くと、自己満足的な体験記か、それとも机上の雑学本かのいずれかといった印象を抱く方もいらっしゃるかも知れないが、本書は徹底してその中庸をいく。「第三セクターって何?」といった基本事項も網羅されていることも含め、鉄道ファンでなくても十分に愉しめる内容となっていることは確かだ。
本書を読んで何より驚かされたのは、その中身の濃さである。駅名の雑学からローカル線の財務内容や歴史、果ては大手私鉄の払い下げた車体がどこで使われているに至るまで、綿密に調べ上げたデータが満載なのだ。もちろんそれらは著者二人して現場に足を運び関係者にインタビューを繰り返した成果に他ならない。そのせいか、客観的な記述の行間から電車内の旅情まで感じられて嬉しくなる。
もちろん感じられたのは旅情だけでない。本書の全編を通して、ローカル私鉄を守っていきたいという著者たちの気概が伝わってきた。
本書には私が子供の頃に乗った記憶のある私鉄も何本か掲載されてたいのだが、未だに稼動している線があることを知ったときは熱いものがこみ上げてきた。著者たちは本書を作り上げながら、常にこんな思いを感じていたのではないか。

