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アイテム詳細

矢口 敦子

幻冬舎

グループ:Book

ランキング:314247

価格:¥ 1,785

発売日:2001-07

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カスタマーレビュー

日高と真人の、邂逅とふれあいと救済の物語  (2008-06-04)
自らが家庭をかえりみなかったため、幼いわが子の命を救えず、妻に自殺されてしまった36才の脳外科医・日高。ホームレスにまで身を落とした彼が行き着いた、東京のベッドタウンで起こった、殺人や無理心中や自殺やホームレスへの集団暴行といった社会的弱者ばかりがかかわる事件の数々。日高はあるきっかけから、それは連続殺人であり、犯人は、彼が13年前に命を救った少年・真人ではないかと疑い始める。彼は知り合いになった刑事の依頼のもと、調査を始めるが・・・。

本書は、通常のミステリーのような犯人探しや謎解きの物語ではない。家族を失い、職場を失ってホームレスになった日高と、他人の心の悲鳴が聞こえてしまうという特殊な能力のために、闇のような絶望にとりつかれている15歳の真人の、邂逅とふれあいと救済の物語なのである。それゆえに読後に深い感動と余韻を残すのだろう。

サスペンスよりもヒューマンドラマ。  (2008-04-01)
今までに読んだことのない小説でした。設定も面白くかなりのスピードで読めてしまいます。また、最後にはドンデン返しもあり、満足させる一冊です。サスペンスというよりもワケありのホームレスと影野のある少年のヒューマンドラマのような感じです。きちんとしたテーマもあるオススメの一冊です。

逝った者達の重さを抱えてよろめきながらも最後まで歩きぬく事  (2008-04-01)
大学病院で教授を目指し家庭も省みず仕事に忙殺される日々を過していたエリート脳外科医が職を失い家族を失い家を手放しホームレスへ。生きる価値を見失い路上生活をするようになり流れ辿り着いた町は、かつて医師免許取立ての春、眼前で起きた幼児誘拐に欲も徳もなく救出・救命した少年の住む町だった。自分の人生で善き事として記憶に残っている唯一の出来事。一家無理心中を図った家の火災の通報をした事からその地域で連続する不審死・殺人・ホームレス襲撃に係わっていく。図書館で言葉を交わすようになった少年の物の考え方に不安を抱き、連続して起きる人の死に少年が係わっているのではとの疑いが膨らんでいく。命を救ったことが良かったのか、それともあの時・・・。人の死が遺された者の心を殺す。「誘拐犯の父親はママの心を道連れにあの世へいっちゃった」と母親の病状を自分の所為と考え自分は生きていてはいけない、幼い時救ったその手で終わらせて欲しいとナイフを首にあてる少年。一心不乱に真意を見抜こうとする少年を自分のこれからの生きる価値を賭けて掻き抱く“男”。果たして少年は連続殺人鬼なのか?

救いはあるのか?  (2005-05-17)
人は心に深い傷を負ったとき、自分自身の存在さえ確信できなくなるのだろうか?仕事人間だった日高が受けた心の傷はあまりにも深かった。その彼の前に時々現れる少年真人。次々に起こる事件に、果たして彼は関係があるのか?事件の真相に迫るにつれ、日高は次第に自分を取り戻していく。この日高の心理描写がとてもよかった。人は苦しまなければ生きていけないのだろうか。日高、真人、そして刑事の山岸。彼らはそれぞれ苦悩しながら生きている。果たしてそこに救いはあるのか?「生きていていい。」ラストの、日高の言葉が心に響く・・・。

普通。期待せずなら吉。みたいな  (2003-08-29)
自分の罪を償おうとエリートからホームレスになった男と、
その男がかつて救った中学生を軸に「罪」について描いた作品。

筆力も高く読みやすいのだが、淡々と優等生然としていて、
全体を通して静かに押し進みすぎるせいか、引きが弱いと思った。
ラストもあっさりしすぎているし。
好きな人はすごく好きなんだろうけど、

というのはわかるけど、私には平均点といった感じ。

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