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光文社
グループ:Book
ランキング:28648
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発売日:2008-06-20
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カスタマーレビュー ![]()
技巧に走りすぎ!?読む人を選ぶ「青春小説」
(2008-11-28)
ひとりの女子生徒を中心とした高校図書部の日々雑記。部を問わず,部室という空間で学校の自由時間の多くを過ごした人にとっては懐かしさ満開でしょう。
作者の年齢(1972年生)にもかかわらず,その描写は単なるノスタルジーにとどまらず,携帯の扱いや裏サイトの話題など,むしろ現代のテイストを多分に含んで生々しい。校歌の歌詞やおかしな小説内小説など,細かい仕掛けも満載。
その一方,物語に一本通った筋が無く,そのうえ誰が何をしているのか,登場人物の関係はどうなのか,パラグラフごとに立ち止まらないと読み解くのが難しくもあります。
書評サイトの評価は高いようですが,それは文章表現の技法を拾い出せるから面白く読めるのであって,読む人によって好みが分かれやすい作品と思います。
夕子ちゃんの近道より好きです
(2008-11-18)
舞台は高校の図書部
図書館の壁際をベニア板で仕切ったうなぎの寝床のような部室、ベニアが天井まで届いてなく長細い蛍光管の真中がベニア板の上に来て図書室と図書部を半分づつ照らす。
主人公は女子高生中山望美。
長嶋有さんの作品だから、大きな事件は起こらず、時間はゆっくり流れるが、着実に時を刻む。
登場人物で印象的なのは、主人公と同級の南出頼子、美人司書だった金子先生、部長の大岡。
男子に比べ女子が精神年齢が高い。
最終の11章が、金子先生、大岡部長の蘊蓄ある言葉と、頼子のうつ病とも思われる不登校からのカムバックの兆しが描かれ、いちばん好きな章。
イマイチ乗れなかった…
(2008-10-28)
長嶋さんの作品はとっても好きなのだけれども
この作品に限ってはど〜も???だった
自分が若くないから?と思ったりもしたけれども
青春小説だってそれなりに読んでたりするからそれも考えづらい
どうしてなんだろうと考えあぐねて
ようやくその世界観がダメなんだということに気づいた
このふわふわとしたおたくっぽい雰囲気が大丈夫な人は
存分に長嶋ワールドを楽しめることでしょう
長嶋さんは脱力系で好きなのだけれども…なんとも残念!
意外とシビアな「文化系部室小説」
(2008-10-21)
「教科書貸して」 「ヤドゥー」
何とも脱力感を誘うやりとりですが、これに象徴される、
文化部特有のまったり学園ライフが展開されています。
(ちなみに冒頭のやりとりは、とある漫画が
元ネタだと著者がエッセイに書いていました)
スーパーナチュラルな要素やベタベタなラブコメといった願望充足イベントは一切なし。
クラスの中では若干浮き気味だという図書部員たちの等身大な世界が
彼女らの視線に忠実に構築されているわけですが、そのぶん、部活も
彼女らにとって、終始居心地のいいユートピアではありません。
日常的に人間関係の摩擦が生じますし、不登校や教師と
生徒の恋愛、といったヘビーなできごとも描かれています。
表紙裏に書かれている、彼女らの高校卒業後の人生と併せて考えてみると
感慨もひとしおなのですが、それでも緩やかな繋がりのもと、人が群れ集い、
空間を共有することは楽しいものです。
個人的には、強圧的な教師に啖呵を切った部員に対し、語り手の望美が抱いた
〈この世界は(中略)正しい方ではなくて格好いい方が勝つ〉という感慨にいたく
共感しました。
人を選ぶかも
(2008-08-18)
図書室、図書部の部室という限定された空間で進むお話。
例えばプラケースの中で完成された生態系のように
特に目新しいことがあるわけでもなく、
小さな化学反応を繰り返しながら循環するような。
その反応連鎖に巻き込まれながら、自分だけは循環できずに
1周で環の外に吐き出されたような感じ。
プラケースの壁が取り除かれ
その循環ごと自分も外に出てきたのかもしれませんが。
図書部という限定されたメンバーで話が進んでいるはずなのに
最期まで名前も覚えられないほど、薄い登場人物達。
それらの行動も、同意できるようで理解できない。
片岡にこだわる意味もよくわからない。
うん、たぶんこれが作者の狙いだよね☆
…人を選ぶと思います。私にはあいませんでした。
「げんしけん」とか好きな人は是非。
読後にカバー裏をめくるといいことがあると思います。

