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河出書房新社
グループ:Book
ランキング:619564
価格:¥ 788
発売日:2003-06-05
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江戸の地理と歴史を学ぶ本
(2003-09-14)
時代考証で活躍した著者による江戸入門。
生活史よりも、地理と歴史に重点を置く。
たとえば、上野界隈はどの時代にはどうだったかという変遷、寺社の縁起などを詳細に語る。
堅くなりがちな内容なのだが、随所に挟み込まれている川柳が江戸の息づかいを感じさせる。
さすがに言葉もたくさん知っている。
「祝融《しゅくゆう》の災」(p74)など辞書を引いて意味を調べなくてはならなかった。火事のことだそうだ。
「掌宇」(p248)は「堂宇」の誤植かと思ったが、こういう言葉はお寺では使うようだ。
庶民の生活についてはそれほどふれないのだが、後書きで初めて江戸時代の生活を評してこう言っている。
「静かで平和で、生活程度は低いが身のおきどころもないほど退屈な日々であち?た。」(p335)
当時の人が退屈だと思っていたというわけではなく、今日の我々からすれば退屈な日々だった、ということだろう。

