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アイテム詳細

水島 裕
水島 広子

河出書房新社

グループ:Book

ランキング:244942

価格:¥ 1,365

発売日:2001-06

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レビュー(Amazon.co.jp)

 「親父」は著名な医学者で自民党参議院議員。「娘」も医学者だが、野党民主党の衆議院議員。日本には2世議員が多い(アメリカだって珍しくない)が、この娘の場合は、親の地盤を引き継いだわけではない。2000年6月の衆議院選挙に野党の「公募候補」として当選し、父とは政治的に対立しているという点で、まことに変則的な2世議員なのだ。その異色の親子政治家が、同じ科学者の立場から、日本の病巣と再生への道について、それぞれの言い分を交わし合った本である。

 「親父」は今の日本を救う道は「生命科学技術立国として世界をリードすることである」と主張し、「娘」は誰もが「他人の価値観を認め合える社会」「自尊心をもてる社会」「親が家庭に帰れるゆとりある社会」の実現を訴える。父娘が目指している社会像は同じだ。しかし「科学者としての父は尊敬していますが、政治家としての父は、そうでもありません」と娘は言う。親父が「自民党に加担している」ことが不満なのだ。一方「心情的には無党派」の親父に言わせれば「与党にいるから、自分の政策を通すことができる」のである。

   そう言いながら、父娘は2人とも政治を「目的」でなく「手段」として考え、科学技術の発展のために国政に参加している、という点で意見の一致を見る。娘は「生命科学技術で国際的に貢献したい」という父の夢を実現するために「同じ医学者として党派を超えて協力したい」と手を差し伸べるのである。(伊藤延司)

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