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オーム社
グループ:Book
ランキング:5308
価格:¥ 2,520
ポイント:25 pt
発売日:2007-12-22
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「アジャイル」と構えなくても、実践できるプラクティスも多いです
(2008-06-02)
アジャイル開発のプラクティスを紹介した本です。
ソフトウェア開発の進め方、チームのあり方、プロジェクトの運営
等の分野で、約50個のプラクティスが紹介されています。
各プラクティスは、解説、間違った考え方、
どんな状態となると良いか、、などで、1つのプラクティスについて
5〜6ページで紹介されています。
テクニカルな部分は少なく、ソフトウェア開発の進め方、
チームのコミュニケーション、人間関係などに関連する
部分が多かったです。
ですので、「アジャイル」と構えなくても、
一般のソフトウェア開発でも利用できるプラクティスも多かった
印象です。
悪魔のささやきを天使が打ち破り、バランスまで教えてくれる
(2008-05-03)
本書によれば、「アジャイル」という名前が付けられた開発手法は、2001年2月に発表された「アジャイルマニフェスト」に端を発している。よりよいソフトウェア開発方法を解明しようとして議論した結果、次のような価値観が根底に据えられたのである。
- プロセスやツールよりも、人と人との交流を(重視する)
- 包括的なドキュメントよりも、動作するソフトウェアを(重視する)
- 契約上の交渉よりも、顧客との協調を(重視する)
- 計画に従うことよりも、変化に対応することを(重視する)
この「アジャイルマニフェスト」を実現するための具体的手法を、本書は9つの章立てで述べている。
それぞれ章はいくつかの節に分かれているが、その節の構成がおもしろい。
まず最初に「悪魔のささやき」が登場し、アジャイルでない方向へ読者を誘い込もうとする。悪魔に負けない解説文を駆使してアジャイルの方向に読者を向けたあと、正反対の結論をこんどは「天使」が高らかに宣言するというベタな展開。秀逸なのがその後の「こんな気分」というセクションで、2〜3行でアジャイルな考え方を的確にまとめてくれる。最後に必ず「バランスが肝心」というセクションで行き過ぎにブレーキをかけているのが、いかにも「アジャイル」だ。
ドキッとさせられたり、感心したりする指摘が多かった中で、特に身につまされたのが、第6章の次の一節。
呼び出す側が、呼び出されるオブジェクトの状態に基づいて判断して、呼び出される側のオブジェクトの状態を変更すべきではない。(中略)オブジェクトの外側での判断や状態変更を許してしまうと、オブジェクトのカプセル化を破ることになる。これはバグの温床になりかねない。
今担当しているプログラムがしっちゃかめっちゃかになってきたのは、そういうことだったのか!! なあ〜るほど。
基本的プラクティスの網羅
(2008-04-03)
一から十までプラクティスを掲載した書籍。ある意味、プラクティスを知りたければ、まずこの本を読んでおけば、ある程度問題ない状態まで、プラクティスを知ることが出来ると思います。
プラクティス本は他にも色々出ていて、私は色々な書籍を読んでいるので、アジャイルプラクティス自体から得た新しいプラクティスというのは、あんまりありませんでした。
しかし、各プラクティス毎に設けられている、プラクティスを実行していると「こんな感じ」になることを説明していたり、バランスについて説明していたり、構成にかなり凝っていて、好感が持てるし、非常に分かりやすい。
ただ、読んでいると、初心者には分からないであろう単語が幾つも何度も出てくるので、ある程度業界に所属していて、色々な本を読んでいる人が読んだ方が効果的だろうと思いました。もちろん、決していきなりこの本から読んではいけないという訳ではありませんが。
悪魔の囁き、天使の声という実際現場でありそうな葛藤を表現した手法も面白かったです。特に最後にまとめられている天使の声については、読めば書いてあったことがある程度思い出せるので、いい索引になっていると思います。
訳について言及すると、私はこの訳はなかなか良かったと思います。トム・デマルコの「ピープルウェア」程ではないにしろ、非常に分かりやすい言葉、語彙で書かれている。若干専門用語が出てきて、それに対する説明がなされていないのが残念でしたけれど。
全体としては、基本的なプラクティス全般を網羅している作品なので、実際の現場でどんなプラクティスを採用するかを考える時にも役に立ちそうですし、他のプラクティスを知らない人に対しても、説明しやすい内容に仕上がっていると思いました。これ一冊あれば、プラクティスについては十分なんじゃないかと思わせる一冊です。
読んでいてワクワクする
(2008-03-01)
なにがワクワクするかというと、書いてある内容がリアルで的を射ているからです。
こういう気持ちを持つと失敗へのアンチパターンであるという「悪魔の囁き」も、アジャイルな
方向で開発を進めているときの気持ちを表す「(天使の)こんな気分」も、
プログラマである自分にとってどちらも「起こっている」か「起こりうる」事象であると自覚できるのです。
いつも技術書を読んでいて感じるのは、本の中の人と自分自身は「他人」で「他所ごと」の話でした。
「ああ、この本に書いてある体験をする時がくるのかもしれないな、その時はがんばろう」という思いが
読後にありました。
しかし、この本は「書かれてあることが『リアルタイムの自分自身』」なのです。
多くの問題・ストレスを抱えており「なんとかしたい」と思っている自分のことが書かれているのです。
それは、この本がチームメンバーや自分自身といった「人」を中心に据えて物事を語っているからだと思います。
プログラマの方はこの本を読んで、その多くをすでに実践しているかもしれません。
しかし、必ず得るものはあります。 非常に読みやすく、一週間もあれば読めるでしょう。
個人的には、自分はいつもMVCモデルのM(モデル)から作っていたのですが、
V(ビュー)から作ったほうがいいのだと自覚しました(当方は少人数チーム)。
開発言語についてはJavaなどコンパイル系の言語を中心に書かれてあるのですが、
PHPやJavaScriptなどのスクリプト言語のプログラマにも十分読める内容かと思います。
また、アジャイルな開発に有用なツールの名前はいろいろ登場しますが、詳細な使い方までは
載っていません。(まぁ、そういうのは他の本が沢山あるでしょうし)
-- 購入するかどうかを書店で判断するには --
1.目次を見る(気になる項目が並んでいるか)
2.巻末の索引を見る(気になる単語が並んでいるか(特に日本語部分))
この順番で見て、決断されると良いかと思います。
幹部研修講師です
(2008-01-14)
私はプログラミングとは無縁の人間ですが、それでもこの本はとても読みやすく、ためになりました。
まず、各章のまとめ方が、非常に明快。 行間のスペースも適度で目に優しい読みやすい配慮がされていたと思います。
個人的には、悪魔と天使のささやきが良かったです。とても簡潔で、且つ、ありがちな思考を的確に捉えており、それだけ読み飛ばしても本書のメッセージの概要は分かるように構成されています。
内容については、SEの方が使われる用語の中身は詳しくは分からないのですが、それでも説明している内容、注意点、改善するためにどうしたらよいかという手法は結構分かりました。
業種は違えど、仕事の精度と価値を向上させるための思考法にはそれほど変わりはないのだと確信しました。
それだけ本書が基本をしっかりと抑えているということだと思います。
もう一つ、「偉大なプログラマ、ではなく、偉大な習慣を身につけたプログラマを目指す」というあとがきのフレーズには深く共感しました。そう、仕事においても人生においても、偉大なことを成し遂げる人間は偉大な習慣を身につけ、それを常にスパイラルアップさせている方なのです。
読んでいてとても気持ちの良い本でした。
筆者とともに、お二人の日本人監修者に心から敬意を表します。

