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ランダムハウス講談社
グループ:Book
ランキング:335945
価格:¥ 683
発売日:2006-08-02
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カスタマーレビュー ![]()
英国礼賛
(2007-10-25)
2002年に世界文化社から出た『古い家と家具にこだわるイギリス人−シンプルライフのすすめ』の改題・文庫化。
イギリス大好きの出口氏による、英国礼賛の本。内容は、これまでに書いてきた多くの本と同じ。屋敷、紅茶、庭園、家具などを取り上げ、ひたすらにイギリスを褒めまくるのである。日本との比較がベースになっているのだが、こちらは貶められるばかり。不快感を覚える読者も少なくないだろう。
また、イギリスを褒めるためであれば、手段を選ばない点も凄い。平気で矛盾したことを書いているし、歴史的な事実はねじ曲げ、都合の悪いことは無視する。良く平気でこんな本を書けるなと驚かされる。
ただ、ここに描き出されるのが、日本人の抱く典型的なイギリス・イメージである点は無視できない。なぜ、こういう本が売れるのか。そこから考えてみないといけないのだろう。
ワーズワースの詩に見られる自然との共生
(2007-04-27)
本書は著名な日本人英文学者によって書かれたイギリス人の価値観に関するエッセイです。古い家と古い家具を好むことや、浪費はしないこと、散歩好きな面やガーデンの位置づけなどなかなかトピックは盛りだくさんでしたが、私が一番感銘を受けたのは最後の章に書かれていた「今日いちにちぼんやり過ごそう ワーズワースの田園生活」でした。ここでは湖水地方で生活していたワーズワースをとりあげて、いかに彼が自然との共生を重要視しているかが記載されていて、これは現代日本人も参考になるよなと感じました。
一方、全体を通して著者の個人的経験を中心に記述されていて、それをイギリス人全般の傾向のように書いているのは、若干説得力に欠けるという気もしたのと、著者はイギリス人の特性を単に述べているだけなので、その背景にはどのような文化人類学的な要素があるのか、あるいは歴史背景は何か、といった考察まであればもっと面白い本だったのになあと感じました(イギリス人の特徴はA、B、Cですばらしい、でとどまってしまっている)。

