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徳間書店
グループ:Book
ランキング:23242
価格:¥ 800
発売日:2008-03-07
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カスタマーレビュー ![]()
良質のファンタジー
(2008-09-19)
突拍子もない設定だが良質のSF。ただ、一つどうしても突っ込みたい。意識は飛ばせるが、物理的なモノは持って行けない。だから殺人インフルエンザの原型の構造を「記憶」した訳だが、間接的に持って行けると思う。それもより完全な形で。元いた世界で原型をCD−ROMにでも焼いて、「地の民」の住む旧市街にでも埋めておけばいい。元の世界の仲間に頼れば簡単なこと。たかだか200年である。何か所でもおkだし、階層間の対立を超えて原型の「発掘」を行えば完了する。もっとも、物語の中でこの恋人との記憶行為が最高の見せ場でもあるから、これは要らぬお節介であることは重々承知しております<(_ _)>読んでいて、楳図かずおの「漂流教室」で死体の中にナイフを入れて、はるか未来で主人公が埋め込まれていたそのナイフで危地を脱するという場面を思い出したからでもありました。気にしないでください
未来と現在をつなぐもの。
(2008-07-19)
高層マンションに美しい妻とネコと住む主人公は悪性の脳腫瘍により余命いくばくも無い、病気の痛みと思うように動かない体で、地上から街を見下ろす日々である。
妻は元同僚と浮気をして、世の中に希望も夢も何もない。
そんな主人公がある日突然心がタイムスリップする。
着いたのは200年後、新型インフルエンザ黄魔により、絶滅寸前の世界である。
そこで彼が住んでいたのは地上2000mの超高層マンションブルータワー。
未来の世界と現在の彼の世界とシンクロしつつ、彼は未来を救うべく立ち上がる。
荒唐無稽な話である、しかし、新型ウィルスや格差社会など昨今のニュースを聞いているとこのような未来もあるのでは、そんな不気味な予感もする。
ストーリー運びも面白く、文章も滑らか、そしえt何よりも読んだあと、救われるのがうれしい。そしてラストのココとのエピソード。
蛇足という人もいるかも知れないが、あれにはさらに心が温まりました。
いっきに読めました
(2008-06-21)
ずっと活字離れをしていました。
小説という“作り物”の世界に触れるのを避け(現実的なビジネス書とか新書、良くてもエッセイ位しか手に取らない)時間が10年近く過ぎ、最近この本とたまたま出会いました。
この本がきっかけでまた、小説を手に取るようになりました。
それだけ夢中に読めた本です。
面白かったです。
ファンタジーの世界過ぎ〜!ありえない〜と、思いながら読みはじめたにも関わらず。
内容が突飛もないのに、現実におこりそうな未来を予測していたり。
治る見込みのない病気になってしまった恐怖、悲しみ、焦り、切なさ、惨めさなど主人公の心理描写が細かい所までが丁寧に綴られていて。
心を揺さぶられ、時には切なく、次の展開に期待と願いを込めて読みました。
この本のジャンルはSFになるのでしょうか。
SFとしてはもちろん、恋愛、冒険、社会、QOL(クオリティオブライフ:その人の“人生”や“生き方”を尊重すること)などが織り込まれていると思いました。
今よりも大人になったら、また読み返してみたいと思った小説です。
長い!
(2008-06-06)
設定とかストーリーとか面白いんだけど、ちょっとここなくてもよくない?みたいなところもあり、長く感じました。
ものすごい格差社会の話。最初は衝撃を受けていたんだけど、途中からもう想像力が働かない。実感がわかない。あまりにも別世界過ぎて。ファンタジー過ぎて。
一気に読んでしまえば、当初の気持ちのまま読めたかもしれないけれど、ちょっと残念。
ただ色々考えるところはありました。自己の物に執着しすぎたらいないってことと、誇りって大事なんだなってこと。お金や地位って比較対象だもんね。平均以上にないと満たされないような。でも誇りは違う。みんな誇りを持ってればいいわけで。たまたまお金や地位を得られたとしても、やっぱそれにこだわっちゃダメ。執着しちゃダメって思う。そういうのって自分の力だけで手に入れられるものじゃないから。たまたまそういうのを手に入れられる環境にいたってことが大きいと思ったのです。
そして主人公の頑張りには、私にしかできないことがあるかもしれない、とも感じさせてもらいました。
読みやすいSF
(2008-05-31)
SFはあまり読みつけない。タイムマシンやら失われた世界などの古典的作品を
読んでいるくらいだ。
石田衣良のほうもR25の巻末エッセイや数本の短編程度しか手にとっていない。
しかしそれでも良く分かる。
この本は素晴らしい。どうか恋愛小説や推理小説を好む人にこそ読んでもらいたい。
必ず清清しい読後感と明日への活力を得ることができるだろう。

