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丸谷 才一

文藝春秋

グループ:Book

ランキング:166615

価格:¥ 660

発売日:2008-09-03

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カスタマーレビュー

魅力的な書評  (2008-09-28)
これは一般にはエッセイというものだろうが、私は書評として読んだ。本書には16編が収められるが、各編がよりかかっている書物が結果的にだが数冊ずつ紹介され、作者がそれをとても面白そうに読んでいることを追体験できる。読者はおそらく、ヘーゲルの「歴史哲学講義」や大江健三郎の「ピンチランナー調書」さえも、よし、自分でも読んでみよう(あるいは再読しよう)と思うのではないかしら。この書を読んで丸谷氏の慧眼に触れたなら、しばらくは世界がそのように(丸谷氏のように)見えるような気がするから不思議。
「『ギネス・ブック』の半世紀」には、大げさに言うと人生の謎の一つが解かれた思いがした。「野球いろは歌留多」を読んでは、笑い、そして泣きそうにさえなった。氏の作品に慣れ親しんでいる読者も決して期待は裏切られない。問題があるとしたら、これだけ良質のエッセイ、芸の細かさに触れると、巷にあふれる駄文(私のこのカスタマーレビューもそう)を読む気がしなくなることである。やれやれ。

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