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文藝春秋
グループ:Book
ランキング:7613
価格:¥ 788
発売日:2002-10
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coyote(コヨーテ)No.6 特集・植村直己「冒険の前に」
カスタマーレビュー ![]()
偉大な冒険家の意外な側面
(2008-11-24)
今まで著者のほかの著書を読んできたが、それらは一般に記されたものだけに、淡々とその時その場所で感じたことや体験したことを纏めて描かれているが、本書は「妻へ宛てた手紙」ということでより、一層感情的、砕けた口語体的な文体で描かれている。
とかくマスコミから偉大だ、偉大だと祭り上げられるような人物は神格化されることが多いが、植村直己のようないわゆる偉大と称される冒険家であっても、心寄せる伴侶にはやはりこういう人間臭い一面があり、それは彼とて例外ではないことを思わせる。
妻公子夫人のこともあり、本来プライベートなことに触れるこういったやりとりをよく公開したものだなと思う。
よくある冒険家による単なる冒険記録の開示ではなく、違った側面から植村直己が行ってきた冒険のを窺い知ることができる本としては貴重であると思う。
ただ読み進めていくうちに毎回送られてくる手紙の内容が、大体同様のことを伝えるものであって冗長に感じ少々退屈した。
腹巻き、レバー、戸締まり
(2007-12-27)
植村氏が存命の頃、氏の著書を何冊か読んでいたが、
本書はそれらと全く質の違う著書です。
夫人が「ひとつ位私の我が儘を通しても好いでしょ。」と
世に送り出した他人へ読まれることを全く想定していない
植村直己の体裁のない生の文章です。
私が今年読んだ本の中で最も迫る読み物でした。
表題は氏がほとんどの手紙の文末に書いていた夫人への
「命令」です。
今頃になって本書の存在を知り、読んだことが
遅すぎたと悔やまれる程、素晴らしい書籍です。
文化としての冒険がよく見える書籍です。
巻末の植村公子氏の一文は強烈でした。
また、ビジネス書としても価値のある一冊です。
夢中になって、一気に読みきった!
(2004-11-06)
他人宛の手紙っておもしろいものなのか。最初はどうなのかなと思って、読み出しました。ところが、犬ぞりをしながら手紙を書いている部分、かなりおもしろくって、どんどんハマってしまいました。本では決して書かないような、植村直己さんの本音の部分もたくさんあって、ああ同じ人間だなーみたいな感じがして。公子夫人にしか吐露できない真情ってやつです。植村さん独自の口調が、これまた味があって良いです。巻末にある公子夫人の言葉どおり、確かに、こういう手紙を人に見せられたら、恥ずかしいだろうなって思いました。
本人が観たら赤面してしまうだろう
(2004-08-26)
表には決して出さない。身内にしか見せない顔は誰しもあると思う。しかもそれが妻ならば、なおさらだ。本人がこの本を観たら赤面してひっくり返るだろう・・・。私も後世に何か残す時はよくよく注意しなければと余計な心配をしてしまった。だが、ファンにとってはこれほど読みたいものはないだろう。手紙がそのまま載っていて、誤字脱字の多いのも場所が場所だけにしょうがないと思いながらも、植村さんを思い浮かべるとニコッと頷けてしまう。こんなにも貴重なものを!!公子さんに感謝だ。
冒険家 植村さんの温かな魅力が溢れています。
(2003-10-06)
この本は、私が初めてふれた植村直己作品です。
世界的な冒険家として名を馳せている植村さんが、各地から奥様に送られたお手紙をまとめた本です。
過酷な冒険を成すその裏側で、奥様だけに見せる人間らしい弱さ、そして強さに裏づけされた優しさが、随所に滲んでいます。
その純粋で素直なお手紙の内容は、読んでいて、時に微笑みをさそいます。 そして最後には、女性としてこのように愛された奥様は、やはりお幸せであったのではないかと思いました。
数々の植村作品を読まれている方にも、ほかの著書ではみられない氏の一面にふれられる素敵な一冊だと思います。

