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野口 悠紀雄

文藝春秋

グループ:Book

ランキング:68872

価格:¥ 725

ポイント:7 pt

発売日:2000-09

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レビュー(Amazon.co.jp)

金融工学とは、文字通り金融の振る舞いを工学的アプローチによって解明する学問であり、情報科学とともに金融業界の活性化と新生の基礎を築くものとして、期待がされている分野だ。一方、新時代に向かう経済のなかで中核的役割を担うとされながら、高度な金融理論や数学理論に立脚していることから「敷居が高く、近寄りがたい」という声が上がっていることも事実だろう。本書は、難解な用語や数式を極力排除し、実際の金融界におけるエピソードや「ヴェニスの商人」「エデンの東」など、一般の人にも馴染みの深い文学作品や映画を例にとりながら、金融工学の本質をわかりやすく説いた入門書である。株価予想の可能性やリスクとリターンの関係など、金融構造の基本から、リスクヘッジの思想や方法を提示。さらに、1970年代に脚光を浴びつつ、すでに「終わった理論」とされてきた「ベータ投資理論」を、マーケット・リスクへの立体的な評価の側面から再評価している。また先物取引やオプションなどに関しても、発生の歴史からその構造が詳しく述べられており、現代のファイナンシャル理論を概観する手助けとなるだろう。さらにIT革命のなかで、経済をいかにとらえるかというテーマにも取り組み、「実社会へのアウトプット」という立場から金融における「工学」的視点の確立を訴える本書は、「株で儲けよう」といったたぐいの実用書的なハデさはないが、より本質的に時代をとらえる一助となるだろう。(太田利之)

カスタマーレビュー

入門ではない  (2008-04-24)
この本は、オプションの仕組みなどについて多少知っていないと読みこなすのは厳しいと思います。入門書、ではありません。
少ないページ数のわりにはわかりやすく説明されていますし、読みやすいのですが、本来、図示すべきところを文章だけで説明している部分が多く(ページ数の関係か?)、新書のテーマとしてはちょっと厳しいのかもしれません。
当時(2000年)であれば、★4つにしたかもしれませんが、現在(2008年)はいろいろいい本が出ているため、やや厳しく採点しました。

5年ぶりに読みました  (2007-02-24)
野口先生の超整理法は10年来のユーザーで、その流れで約5年前に一度読んだのですが、そのときにはほとんど理解できなかった(笑)。
約3年前から、投資を始めて多少の金融の知識が高まった今読むと非常に面白い。
むしろ、株式等の投資を行っている人が読むべき書物だと思われる。
野口先生のことにて、すべてが理路整然と書かれていますが、所々のエッセイの部分がロスチャイルド伝説やマゼランの世界一周(も実は民間の投資によるものという話)など、非常に興味深い。いつもながらの野口ワールド。
やや、古い著作ですが、現在でも楽しめます。
特に、投資家、投機家の方にお奨めします。

入門書として良さそうです  (2006-12-09)
第1章のタイトルは「金融工学で金持ちになれるか?」ですが,その答えは「なれない」です.金融工学は,世の中にはそんなうまい話はないということを示す学問だと思えば良いでしょう.

本書では,分散投資の理論,「ベータ」投資理論,先物取引,オプションといったトピックに対して,比較的平易に,これらにまつわる話なども交えながら解説してあり,難しい話に疲れることなく読むことができます.

何冊か金融工学の本を読みましたが,やさしい例題で解説されており読みやすい本だと思います.

書名に「 超 」がついていない数少ない著作。数式はあまり出てこないけど、それでも統計学への最低限の親近感は必要。  (2006-10-30)
金融工学というものを、あまり数式を用いずに説明している。金融工学の初歩をざっと見るには非常に良書。やや新書のレベルを超えているかな〜とおも思う。著者の一連の著作で素晴らしいのは、非常に読みやすいこなれた文章で説明されていることだろう。著者の「説明力」は本当に他を圧倒していると思う。

立ち読みで済ますには濃い内容と多い量。

再読するかどうかは、統計学への予備知識の量に依存すると思う。

類書は多い。代替は他書でも可能だとは思う。

金融工学は「リスクとの戦いの歴史」であること、人類の知的財産形成でもある  (2006-09-18)
・金融工学はお金を如何にして「増やし守るか」の人類の歴史である。そう考えれば、金融工学は数学ではなく「歴史」なのである。だから、この本は面白いのである。
・著者の野口悠紀夫氏は「超・・・」シリーズで有名な学者である。この本が『金融工学は「超」面白い』とならなかったのは何故かは分からない。
・数学嫌いだが、「金融工学のサワリ」は知っておきたい方には新書本でもあり、ピッタリの一冊である。

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