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文藝春秋
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戦争・平和・子どもたち―ロバート・キャパ写真集 (宝島社文庫)
カスタマーレビュー ![]()
崩れ落ちる兵士
(2008-07-05)
一枚の写真が、心を鷲づかみにした。
それは、ロバート・キャパの戦場の写真だった。
中学生の頃、定期購読していた学習雑誌『中学1年コース』(学研)の付録に、伝記の小冊子があった。
そこで、戦場の写真家ロバート・キャパと海洋学者ジャック=イブ・クストーを読んだことを思い出す。
ロバート・キャパの『ちょっとピンぼけ』の短縮版の付録だったように思うけど、「崩れ落ちる兵士」の瞬間の写真が忘れられなかった。
写真の魅力とは、何だろう?
キャパの写真集から時代の息吹が伝わってくる。
20代後半に「写真とは何か?」に関心を寄せていた時、ジゼル・フロイント著『写真と社会 メディアのポリティーク』(御茶の水書房1986年)を読んだことを思い出す。
でも、一冊の本が、衝撃的な一枚の写真を超えることはなかった。
ジャーナリストとは? と考えさせられる、素晴らしい写真集
(2004-06-04)
沢木耕太郎の翻訳によるキャパの伝記は読んでいた。また、かの有名な「崩れ落ちる兵士」はもちろんのこと、断片的ではあるが、あるていどの数の写真は見ていた。しかし、恥ずかしながら、この写真集の存在をつい最近まで知らなかった。88年発行だからもう16年になる。キャパの伝記が文庫本になったのでつい最近買った。それでこの写真集の存在を知った。やはり、凄いの一語につきる。かれは40歳を過ぎて間もなく、ベトナムの戦場で地雷を踏んで死んでしまったが、彼の写真は不滅だろう。キャパ自身は、戦争写真家というより、人間を撮る写真家と言っていたそうだが、彼の写真の魅力はカメラマンとしての人間の捉え方だろう。そして、「決定的瞬間」を狙う。この写真集は彼が出した4冊の写真集を再編集したもののようだ。スペイン内戦時代の写真の凄さ、前出の写真以外にも「死者たち」も静謐な悲しさが強烈に伝わってくる。どうしたら、あんなに素晴らしい写真が撮れるのだろう。キャパはアマチアに対するアドバイスとして、「人を好きになること、そして、それを相手に知らせること」と言っている。いい言葉だなあ。気持ちだけでもそう心がけて写真をとろう。なんといっても人間の写真は面白い。しかし、それにつけても、いまのイラクに思いを馳せると、ジャーナリストとはなにかを考えさせられてしまう。亡くなった橋田さん、小川さんのようなジャーナリストはいまの日本のマスコミにはいないのだろうか。ボスニア・フェルチェゴビナだけでも50人を越すジャーナリストが亡くなっている。このなかにはもちろん日本人はいない。キャパはこうも言っている。「戦争写真家はギャンブラーだ。その手に自分の命という掛け金を握っている。どんな馬にも賭けることができるし、最後の最後になって、それをポケットに戻すこともできる」と。
見入ってしまいました
(2003-10-12)
戦争写真家キャパの作品が240ページにわたりギッシリ詰め込まれ
ている。ただただページをめくるだけでいい。圧倒的である。
世界のキャパとなりえた作品「崩れ落ちる兵士」について沢木耕太郎
さんが説明してくれている。この写真が真実なのか?演技なのか?で
ある。
この写真については、その迫真を信じると、撮れるわけがないという感覚を取るかの二者択一を迫られるという。
素人の僕などは真実であってほしいと願いたいが、沢木さんは演技側の立場で解説してくれていて、なるほどそうかと思わせる。
恋人だったイングリットバーグマン、ゲイリークーパー、ヘミングウエイ、ピカソを撮った写真もある。1954年の日本の写真も数枚。
充実の写真集なのだ。

