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アイテム詳細

宮下 裕史
伊藤 千晴

文藝春秋

グループ:Book

ランキング:93093

価格:¥ 1,750

ポイント:17 pt

発売日:2004-11

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カスタマーレビュー

言葉はどこまで味覚に迫れるか  (2008-05-05)
掲載されている「ストリーム・ヴァレー」でこの本を手に取りました。
この店を紹介する文章の中に、
「運動神経のいい酸が軽やかに舌の上を舞う時」とありますが、
それがどういう味であるか、読んだだけでは想像できないでしょう。
でもここのコーヒーを味わえば、こういう表現もあるなと理解できます。

グルメガイド本では、言い回しがくどいと思うことが多いのですが、
味覚による心地よさを伝えることは、ほんとうに難しい。
ましてや、この本に紹介されている方々の生き方が加味された「味」では
なおさらのこと。
本や文章の批判は、その店を味わった後にしましょう。
さて、次はどこの店に行きましょうか。

正統派レストランガイドブック  (2005-09-19)
本書を知ったのは岐阜県関市の蕎麦店である。
「店主のおすすめ」ということで本書が積まれていたのだ。

蕎麦店「助六」は、商店街の一角にあった。
気取ることのない、昔からよくある店構えだった。
店に入る。
店内は、きれいに手入れされていて、清潔感がある。
ぼくの期待は膨らんだ。

蕎麦と天ぷらを頼む。
まず、薬味が運ばれてきた。
器は金つぎされている。
大切にされているんですね、1枚の器を。
ぼくの期待は、ますます膨らんだ。

蕎麦を食す。
丁寧な味で品があった。
うまい。
店主の人柄がストレートに現れている、期待以上の蕎麦だった。

本書の著者である宮下氏はいう。
「料理はセンスであると単純に思っていた時期もあったが、四十を過ぎた頃から料理は人であるとつくづく思うようになった。食は人間にとってもっともプリミティブな行為である。それは命を授けるものだ。常に光の中にあらねばならないものだ。真に優れた料理は真に優れた人間にしか作れない。そう信じている。」
本書には多くの優れた料理人が紹介されている。
「助六」の店主と同じような方々だろう。
ただ、本書では「助六」の店主は紹介されていない。

本書は、正統派レストランガイドブックである。
本書を片手に食べ歩きに行きたいなあ。
ページをめくる度にそう思う。
また、行きたいなあ。
本書を見ると「助六」の蕎麦が想い出される。
よし。
本書を見ると、力が入る。

わくわくさせる一冊  (2005-04-25)
「食」のガイドブックは書店の1コーナーをなすほど数多あります.やや変わったタイトルの本書もこの範疇に属するのでしょうが,他の多くとは一線を画しています.店名,住所電話番号,主な料理と値段,カード使用の可不可等,案内書に必要な事項は記されていますが,それはあくまで著者と感動を共にしたいときの便宜情報.人が好きな無類の食いしん坊を自認する著者が惚れ込んだ料理人の技と心意気,人と為りを綴った書.あたかも子供が一日の感動を夕餉時に父や母に話すかのように,それぞれの料理人への敬愛と思慕,料理からの感動が語られています.同時に,客としての心構えかくあるべしといったものも教えられます.読んでいくと「45歳からの」が付けられている所以のものが分かってきます.
各料理人の写真が載せられているが皆いい表情だ.ああ,そうだったのか,また行こう,今度はここを,そういう思いにさせてくれる一冊です.

料理人への愛情  (2005-02-01)
この著者の本に共通しているのは、そのへんにある凡百のグルメガイドを作ろうという意志の欠落である。言い換えると「まっとうな料理」を作る料理人への愛情と、その料理を味わおうとする人への「覚悟」の要求である。一定の年齢、見識がないとこの本に紹介されている料理人の料理を味わう資格はない。と言っているのだ。よって、「どこぞのなんとかがうまい。」といったグルメ談義が好きな人たちには向かない。しかし真摯に料理を味わう意志をもった人にはかっこうの教則本である。買ってソンはなし。(松本敏之)

職人で選ぶ45歳からのレストラン  (2005-01-07)
「そば読本」やミセスでの連載「味覚の風景を探して」とはまた違った著者の旨味が引き出された本です。水を得た魚のように変貌自在、融通無礙に料理人を語る著者にただただ感嘆するばかり。見ることのない料理人の素顔を垣間見せてくれるさまは、引き出しにしまっておいた大切な宝物をそっと見せてもらった時のような密やかな喜びを感じずにはいられません。特に夫婦善哉(といってしまっていいのかわかりませんが~_~;)の、オハラスや凡愚では、著者の暖かい眼差しを感じて涙してしまうこと毎度です。

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