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水谷 尚子

文藝春秋

グループ:Book

ランキング:120219

価格:¥ 1,300

ポイント:13 pt

発売日:2006-07

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カスタマーレビュー

岩波は真実を語るべきである  (2006-10-02)
わが敬愛する水谷さんの二冊目の本である。ところが本書中、シナの対日工作員だった故趙安博のインタビューで、1998年に『世界』に掲載されたもののうち、戦後の部分が『世界』編集部の意向で削られたとあり、そこには日本共産党が伊藤律の処刑を中共に依頼したところ断られたとあって、これは当時新聞報道されたものだが、水谷さんはこれを、当時日共と中共の雪どけムードに水をさすことを『世界』編集部が恐れたからだろう、と書いている。この箇所が正確ではないというので岩波が文春に抗議、文春は謝罪広告を出すというのだが、ネット上の謝罪広告を見ても、ではなぜ『世界』編集部がカットしたのか、真実が分からない。こんな説明では読者は納得しないだろう。文春と岩波は、真実をはっきり語るべきである。

現状分析のみに満足する「専門家」への警鐘!  (2006-08-07)
中国問題については、言っては悪いが素人や、あるいは単に中国人であるというだけで、百家争鳴の言説が飛び交う。しかし、先の著作『「反日」解剖』が誕生するずっと前から、この本に書かれたような実直な作業を続けてきた水谷氏の分析には、脱帽するところである。値段を限界にまで下げた文藝春秋に対しても、「反中国」出版社であるとの単純な烙印は、本書を以て押せなくなったであろう。経済や経営・ビジネス・投資、あとはなんだか知らないけれど、中国でメシを食べてる「センヤ」さんは、罪滅ぼしに特に熟読しなさい。

歴史のパズルを解く楽しさ  (2006-07-30)
「反日」解剖で、歴史認識は政治問題であると実証的に示した水谷氏の待ち望まれた新著。内容は国交回復前の日中交流に尽くした無名の人々と業績をインタビューを中心に紹介。新中国成立に協力した日本人が万単位で50年代初めに帰国したことも改めて知ったが、植民地行政が成功したと言われてきた台湾で、中国にアイデンティティを感じ大陸の抗日闘争に参加した青年が多数いたという事実には驚いた。彼らは新中国成立後も日中交流の裏で活躍しながら結果的には報われることが少なかったようだ。その一人、望郷の念と「結局は一文無しになって帰って来た」と思われることへの葛藤に揺れた康大川氏の人生は、思想に殉じる重たさを伝えて哀しい。

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