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文藝春秋
グループ:Book
ランキング:22441
価格:¥ 1,700
ポイント:17 pt
発売日:2007-09
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深い歴史考察
(2008-02-17)
三国時代とは、どのように
形成されていったのか?
ということが第6巻で描かれています。
東北部を制圧して、天下をほぼ手中に
したかに見えた曹操が赤壁の戦いで
大きな痛手を受ける。
孫権の度量、魯粛の大局観、周ユの戦術が
その野望を打ち砕いた。
もし曹操が徐州で虐殺を行っていなかったら
このようなことにはならなかったのではないかという
著者の考察はおもしろい。
また赤壁を傍観していた劉備が
漁夫の利で南部を鎮圧し、
蜀の基盤ができあがる。
呉の怒りの強さが推し量られ
関羽の悲劇の伏線が感じられた。
著者の集中力切れず、まだまだ面白い。
(2007-10-02)
「話のピッチが上がった」
ここまで付き合ってきた方は一様にこう感じるかもしれません。
それもそのはず。
吉川英二版でいうなら4巻から5巻の終わりまで、一気に駆け抜けてしまったからです。
しかもこのくだりは劉備が孔明に会い、そして赤壁と、三国志の中でもクライマックスのひとつです。
宮城谷さんはここをどう盛り上げてくれるのかと、ちょっと期待していただけにがっかりかと思いきや、これがまた面白いんです。
これまではほとんど名前か事跡でしか知ることのなかった、梁習や田躊、田豫などなどがわずかではありますが、その人となりも含め活き活きと活躍する場が与えられています。
この辺が三国志に読みなれた人にも、飽きさせないのではないでしょうか。
もちろん他の三国志にも同じようなことはあるものの、ある種のリアリズムをもっている点において、この宮城谷版は白眉と感じます。
驚きの「赤壁の戦い」
(2007-09-30)
この第六巻は、「三国志演義」中心で「三国志」を知っている私たちにとっては、馴染みの深いものでした。
しかし、宮城谷氏の「三国志」は、そうした先入観を見事に破壊してくれました。その代表は、「三顧の礼」であり、「赤壁の戦い」でした。
「赤壁の戦い」などは、孫権軍と劉備軍の協力で曹操に打ち勝ったと思っていたのですが、劉備軍が全く何もしていないという驚くべき内容でした。と同時に、孫権軍と劉備軍が連絡しあって攻めていれば、曹操はここで死んでおり、中国の歴史は大きく変わっていたということを気づかされびっくりしました。
宮城谷「三国志」は驚かされることばかりです。今後が一層楽しみになりました。
諸葛亮登場
(2007-09-30)
この巻では、袁紹の遺児と曹操軍の戦いから始まり、そこで楽進、李典などにスポットがあたって
いる。続いて劉表の元に身を寄せている劉備の話に移り、諸葛亮が登場。二人の劇的な出会いが
描かれている。曹操軍による荊州侵攻では趙雲の長坂一騎駆けが描かれているが、張飛の活躍はなし。
そしていよいよ赤壁の戦い。ここでもまずは周瑜、魯粛が描かれている。
赤壁以後は周瑜による荊州攻略と、劉備による荊州四郡の攻略。黄忠も登場。
また、その他にも無名の多くの武将のエピソードが紹介されている。
赤壁の戦い
(2007-09-14)
最初は一体どれぐらい長くなるのかと思った本作品ですが、この第6巻でついに赤壁の戦いです。正史準拠の三国志小説としては、近年稀に見る冷静な筆致の作品でして、曹操が主役ではありますが、某漫画のように完璧人間ではなく、非常に等身大の英雄として描かれてますし、また劉備や孫権その他の人物の考察、描写も一読の価値はあります。特に、謎が多い赤壁戦を筆者がどう描写しているか、これが楽しみです。

