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アイテム詳細

中田 耕治

早川書房

グループ:Book

ランキング:492841

価格:¥ 1,260

発売日:1982-01

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一瞬の敵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

カスタマーレビュー

全盛期へ向けての重要なステップ  (2006-12-11)
ある大金持ちの老婆に、二十年前に失踪した息子を探して欲しいとの依頼を受けたアーチャー。調査を進めると、その息子は既に死亡していることがわかるが、そのまた息子(つまり老婆にとっては孫)と名乗る青年が登場する。アーチャーは彼が遺産狙いの偽者なのではと疑うが・・・という話です。

いつもながら真相発覚後には犯人の動機の切なさに身を切られるような想いがします。初期作品に比べると、全盛期の一歩手前の作品である本作では、特にその味わいが深まって来たと感じられます。それにしても、私立探偵が悪漢に襲われる時には、必ず負けて、かつ悪漢が命までは取らないという選択をするのはなぜなんでしょう?

王道の劇に明るさがプラス  (2005-02-08)
ロスマクの家族劇の典型で、アーチャーはいつものように金持ち家庭のなかの失踪者を探す……という展開はいつもの王道パターンだ。

しかしこの「ギャルトン家」と他作品に出る金持ち家族には大きな違いがある。それは他の家族が不幸な事件に暗く彩られるばかりなのに対し、ギャルトン家にはほのかな希望の光が射すのである。

その意外な明るさはこの作品のオチ(サプライズ)ともかかわっていて、ロスマクに慣れた者ほど驚くこと間違いない! そしておかしいのは、主人公のアーチャー自身こそが、その意外な展開に驚いているように見えることだ。

後年の『一瞬の敵』『別れの顔』などのように、家族関係がクロスする面白さの原点であろう。

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