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中央公論新社
グループ:Book
ランキング:167707
価格:¥ 1,600
発売日:2008-01
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カスタマーレビュー ![]()
「地中海世界」のなかでの「ルネサンス」
(2008-02-17)
「ルネサンス」という現象を「地中海世界」という枠組のなかで捉えている。
ルネサンス期の、精神的、技術的な変化、地中海世界の政治状況だけでなく、
「くらしのなかのルネサンス」で、ルネサンスは人々の日常生活にどのような影響を
あたえたのか、という点も押さえている。
オスマン帝国の進出や、大航海時代の到来によっても、地中海は衰退していなかった
という指摘や、戦国期の日本にルネサンス文化が到来していたという指摘などは面白かった。
ルネサンス期の人物も章の合間に紹介しているが、記述量は多くはない。
「ルネサンス」という現象を知りたい、という人に推薦したい。
原著は1996年に出版されている。旧版では、本文中の図版は全てカラーであったが、
この文庫版では、口絵以外の図版はモノクロになっている。
本文中には、「大印刷時代」への言及があまり無い。しかし、文庫版のあとがきで
著者は補遺として「大印刷時代」について述べている。
待望?
(2008-02-13)
2008年1月の中公文庫の新刊案内に「待望の文庫化!ついに刊行開始!」とある。誰が待っていたのか知らないが、少なくとも私は待っていなかった。しかし買って読んでしまった。面白かった。既に10年前に全巻が出揃っているこの全30巻を、第1巻の「人類の起原と古代オリエント」から順番に文庫化が進んでいくなら、多分私は買わなかっただろう。読んで分かったことだが、「ルネサンス」は、特に樺山先生のこのルネサンスは全30巻のなかでも浮いている。全30巻の内容でこの本の前後を見ても、「浮いて」いる。
樺山先生も「ルネサンス」は中世ヨーロッパ史の最後を飾る「浮いたもの」として考えているようだ。だから、本当に楽に読めたし、新たな興味深い事実も手に入れる事が出来た。どうでもいいことだが、「アメリカ」という名称の起源となったアメリゴ・ヴェスプッチ、彼の妹シモネッタは、ボッティチェリの「春」「ビーナスの誕生」のモデルになった女性だったとは知らなかった。
しかし、楽に読めるとはいえ、一般向けとはいえ、この本はある程度の世界史、特に西欧中世史の素養を必要としている。文部省じゃないが、必須科目で高校卒業必須単位かどうかしらないが、高校で世界史を学んでいたなら、非常に面白く読めたことと思う。
次は「20近代イスラムの挑戦」らしいが、ルネサンスの次としてこの流れも可笑しい。

