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中央公論新社
グループ:Book
ランキング:349362
価格:¥ 620
発売日:2002-07
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林芙美子 巴里の恋―巴里の小遣ひ帳、一九三二年の日記、夫への手紙 (中公文庫)
カスタマーレビュー ![]()
戦場のリアリティ
(2004-11-28)
林芙美子が好きな人にも、好きでない人にもお勧めしたい本です。
吹き飛ばされた兵隊の足(「誰の足だかもわからない脚、青い木綿の洋ズボンに黒い足袋をはいている」)、食べ物に群がる蝿、茹であずきが十粒ほど泳いでいるだけのぜんざい。
体で感じたこと、見たことが素直に書かれています。
こんなに素直に戦場を描いた人が、他にいるでしょうか。
彼女の日本の兵隊礼賛、中国人・中国兵への蔑視は、現代の人間からみればイデオロギーに毒されているように見える。
でも、それが当時精一杯生きている女性にとってのリアリティであったのでしょう。
戦争について考えるには、必読の一冊です!
戦場を歩く林芙美子
(2003-09-10)
パリに行ってから6年後、林芙美子は戦争を取材するために中国に旅立つ。パリ旅行の頃には、すでに満州で動きが始まっていた。この6年間に情勢は大きく動き、日本は中国との全面的な戦争に突入していた。短くテンポのよい文章。林芙美子は見たものを的確に描写する。ヨーロッパを見ているときと同じ、視点はあくまでも自分のうちにある。ときに、残酷な場面を描きながらも、全体は美しく描かれる。国策のための取材だから、「太鼓をたたき笛吹いて」国民を動かそうとする性質を帯びるはずだが、いつものように林芙美子自身の日記であり続ける。当時の国民の意識が映し出されている。

