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野口 悠紀雄

中央公論新社

グループ:Book

ランキング:2339

価格:¥ 819

ポイント:8 pt

発売日:2002-10

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レビュー(Amazon.co.jp)

ベストセラー『「超」整理法』をはじめ、数々の著書で知られる野口悠紀雄が、読者を引き付け、自らのメッセージを印象的に伝えるための文章術をまとめた1冊。

ほかの著書と同様、今回も構成や内容がじつに詳細に吟味されており、文章において「八割の重要性をもつ」というメッセージの探し方・磨き方から、文章の「骨組み」の作り方、比喩や引用・具体例などの「筋肉増強」法、わかりにくさを排し、読み手の心理に配慮するための「化粧」の仕方までが、じつに上手にまとめられている。とくに、反対概念や対立概念を示すことによって元の概念の性格を明らかにする、といった工夫や、1文1意主義(著者は1パラグラフ1意主義を説く)、「ドラマチックに始め、印象深く終えよ」といった教訓などは、文章を書く際に常に意識しておきたいところだ。テクニック面においても、抽象的な概念を伝えるために名前をつける、さまざまな事象を人の身体や自動車などにたとえる、引用句辞典を使って巧みな引用をする、といった豊富な内容が盛り込まれている。

最終章で述べられている心構えや具体的な作業法については、著者の趣味が反映されていることもあり、読者によって是非が分かれるだろうが、全体としては文章作成のツボをうまく押さえており、参考になる。メッセージの新鮮さから論理構成、修辞、文章の推敲法まで、じつにさまざまな視点に配慮した1冊である。(土井英司)

カスタマーレビュー

何を伝えたいか?そのメッセージの重要性  (2008-04-30)
この本の内容の言葉をそのまま使わせて頂く。この本は第1章に著者が一番言いたい結論が綴られている「脱兎文」(脱兎本?)である。その結論は「メッセージの重要性」ということになる。読む人に「伝えたい」「教えたくてしょうがない」という内在する欲求こそがメッセージになり、文章の本質ということである。メッセージさえ明確になれば8割方の文章が出来上がり、あとは取りあえず書き始めろ。序論・本論・結論を意識して書き始めれば出来上がるという事である。残りの2割は肉付け、化粧で如何に読み手を引きつけ、読みやすい文章にするかという事になる。超整理法程の目から鱗という訳では無いが読んで損は無いと思います。

メッセージがすべて  (2008-03-13)
文章が成功するかどうかは8割方メッセージに依存している。
学術論文では9割以上メッセージで決まるそうだ。
メッセージとは、どうしても読者に伝えたい内容で、メッセージと言えるかどうかは、「一言で言えるかどうか」による。「要するに何なの?」と聞かれて一言で言えなければメッセージとしては弱いということになる。
また、人に読んでもらうことを前提にすれば、それが書くに値するかどうかについては、「ためになる」か「面白い」のいずれかを満たさなければならない。
『「わからないほうが高級」と思っている人の文章に決して惑わされてはならない。訳のわからぬ文章は、高級ではない。ほとんどの場合、読むに値しない文章なのだ。』という著者の言葉が印象的だ。

おおげさなタイトルの入門書  (2007-09-12)
 本書は文章を書く際に、構成とメッセージの大切さに気づかなかった人には役立ちます。
ただ5章からはちっとも役に立ちません。
提出するレポートに最低限以上の水準を要求される社会人ならば
バーバラ・ミントなどの著作を読みこなすべきでしょう。
 付け加えますと、文章の構造と階層をまったく意識できない方は、
本書の「主述云々」と述べられている章を読んだとしても
たいした改善効果は望めません。
また小さな単位の文章作成にすら失敗している方は、
すでに決められた構成を教えられたとしても、
最初から姿かたちのない自分の論文に、
明確な筋道を与えて完成させることはかなり難しいはずです。
 この本はそういった肝心な部分を読者に提供できずに終わっています。
ですから実用レベルとして耐えうるものではありません。

日本語の壁を乗り越える術はあるのか?  (2007-08-14)
述語が目的語や補語の後に来る日本語の構造は、わかりにくい文になってしまう大きな要因のひとつだろう。著者はこれを日本語の宿命と指摘し、それを克服するために、重文や複文を用いず単文にする、と言う方法を挙げている。そうすることによってわかりやすくなるのは確かだが、幼稚な文章になりがちである。

それ以外の方法もいくつか示されているのだが、これと言った決め手はなく、わかりやすさと美しさのバランスをとることの難しさをあらためて思い知らされた次第である。

わかりやすく且つ洗練された文章に仕上げる簡便な方法がないかと悩んでいる私にとって、本書は救世主になり得ていない。評価の低さには、読む前の期待が大き過ぎたことも影響している。

文章技術とは何か  (2007-06-14)
 文章を書く上で重要な点を分かり易く論じている書籍である。

 相手に伝えるメッセージの重要性、二分法や物語に準えた文章構築法、等々、本書で述べられた実際に書くための方法論は、非常に示唆に富むものであった。例えば、「例え」と「喩え」の違いは「はっ」とさせられたし、ストーリーに準えた文章構築の説明には納得のいくものがあった。

 斉藤孝さんの『原稿用紙10枚を書く力』と一緒に読み進めたが、どちらかと言えば本書の位置付けは、斉藤さんの書籍と比べて具体的な叙述の方法論を問いているものとなるのだろうか。

 個人的には私は、本書を一度読むだけでなく、文章を書いている過程でも何度でも参照する意義のある書籍だと思っている。

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