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中央公論新社
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英語を学ぶ
(2008-06-03)
この本は勉強になりました。達人が英語を学んだ時代にはDVDやテキストもなかったはず。現代の私たちはこんなに恵まれているのに、なかなか英語の達人は現われません。わずかな英語に接するチャンスに英語をものにした達人たち、大いに学ぶべきことありです。個人的には岡倉天心がよかったです。
英語の前に日本語を学べ
(2008-02-16)
明治の開明時期、昭和の戦禍近づく時に英語で日本の文化、立場を世界に発信してきた人々の話である。英語の教材が今より格段に少ないなかで、いかに英語を学んだかが記述されている。英語の勉強の参考にと考えて読むと、案外カウンターパンチを食らうことになる。受験英語の基本である、読む、書くをいかに続けることがいかに大切であるかを改めて知ることになる。読む、書く、話す、聴くは現代だからできる学習方法であり、この本の中の達人(一部例外を除き)は基本的には読む、書く、文法が中心である。しかし、もうひとつ注目しなければならないのは達人たちの、国語または日本語の能力である。幼い頃より英語を合わせて漢籍にも造詣が深く、また学習してきた達人は少なくない。結局英語を含め外国語を学ぶためには、母国語も学ばなければならないと言うことである。
英語はこう学べ!
(2007-04-21)
英語達人のエピソードを集めて日本の英学史や近代文化史を描写した一冊。
彼らの超人的な努力によって身についた英語力の数々のエピソードは圧巻。しかし、彼らはあくまで「天才」ではない。努力によって英語力を身につけたのである。だから、我々にとっても学ぶところは多い。(そのままの形は無理にしても)
彼らはあくまで日本人としてのアイデンティティをもち、必死にがんばって力をつけ、世界と渡り合ってきたのである。
安易な西洋崇拝、英語公用化論、英語小学校教育論に対しても一定の視座を提供するといえよう。
英語は何のために必要か
(2007-04-18)
最初は、たいして資料のない時代に、どうやって英語を学んだのか、どうやって学習すれば、英語が話せるようになるのか、その具体的な方法が書いてあるのかと思い買った本でしたが、いい意味で裏切られました。
千里の道も一歩から。英語を習得するのに近道はないんだ、ということがよくわかりました。ここに出てくる達人たちは、みな苦労しながら(本人は苦労と思ってないかもしれない)自分なりの勉強法を編み出し、相当努力をして英語を身につけた人たちです。そしてなにより、「英語」というものが好きなんですね。好きでなければ、英語の百科事典なんて読めないでしょう。
私が一番感動したのは、これらの人たちがみなただの”西洋かぶれ”でないこと。今の人たちは、何のために英語を勉強するんでしょう。まだ日本語もろくに話せないうちから、英語のビデオを見せて、英語が話せるようになったと喜ぶ親がいますが、ただ発音できることと人と「話せる」こと、意思が「通じる」こととは全く別問題。英語くらいできなくちゃ、なんてただ漠然と英語教育をしようとしている人にこそ、ぜひこの本を読んでほしいと思います。達人たちは、英語をコミュニケーションツールとして有効に利用しているけれど、決して英語のうまさをひけらかしているわけではない。母語話者にほめられるようではまだ初歩の段階だ、という著者の言葉が心に残りました。
また、自分がこれまで学生時代にやってきた文法や構文などの勉強、いわゆる「書き英語」は決して無駄ではない、ということがわかってよかったです。今はやたらと「会話」がもてはやされていますが、それだけでは英語は習得できない。書くこともとても大事だということです。もちろん、発音や会話の”調子”は、耳で覚えなくてはいけません。だから、話すのも書くのも、どちらも大事なんです。そう考えると、今の日本の英語教育って、ほんとに大丈夫なんだろうか、と心配になります。
何のために英語を勉強するのか。まずは初心にかえって考えてみるのもいいかもしれません。興味があるから、おもしろそうだから、そんな気持ちが大事なんじゃないかと思います。好きこそものの上手なれ、ですね。今の世の中英語くらいできなくちゃ、なんて英会話スクールに通っても、たいした英語は身に付かないでしょう。
英語の達人のレベルは半端じゃなかった
(2006-09-23)
かつて、たったの三年間で図書館の英書や英語百科事典を読み尽くし、膨大な数の英語辞書や文法書を残した日本人がいる。この本の中で取り上げられている「英語の達人10人」のうちの一人英学者、斎藤秀三郎である。他にも英語熱が尋常ではなく、英米人に対しても決してひけをとらない程の英語力を身につけた偉人9人のエピソードには驚かされる。
これらの達人に共通する学習法はいずれも、途方もない数の読書をこなし英作文に徹したことであることが窺い知れる。すなわち、彼らの英語力は徹底した読み書きの反復練習によって養われたものであり、あくまで基本に忠実だったのだ。現在のような、英会話中心の学習法ではおよそ身に付かない力を彼らは持っていた。
英語の達人の学習法は、常人ではなかなか真似できないのが事実である。だが、これほどの英語力を身につけた日本人がいるということを知り、ひいては達人レベルの英語を身につけたい、という学習者にとってこれほど発憤材料はないだろう。

