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江下 雅之

中央公論新社

グループ:Book

ランキング:175256

価格:¥ 882

ポイント:8 pt

発売日:2000-01

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カスタマーレビュー

インターネットの社会学的考察  (2006-08-07)
インターネットをはじめとする各種情報通信ネットワークの社会学的考察であり,ネットワークをコミュニケーションの「場」あるいは「コミュニティー」という切り口で論じています.ざっくり言うと,6章のタイトル通り,ネットワークがもたらしたコミュニケーションの変化ということになるでしょう.

話題としては,メディア産業における送り手と受け手の関係の変化,インターネット前夜の種々のバーチャル・コミュニティー,匿名性に起因するネットワーク上の現象,コミュニケーションの原理やネットによるコミュニケーション革命が取り上げられています.話は硬めで文字も多いのですんなりとは読めませんし,2000年に書かれた本ですので少し古い感じがしますが,ダイヤルQ2やポケットベル・深夜ラジオなど一昔前のバーチャル・コミュニティーの話は懐かしく読めます.また,最近話題のWeb2.0なども,背景には本書で論じられているようなコミュニケーション形態の変化というのがあるのだろうなと思います.

ネットワーク上のコミュニケーションの理論的枠組み  (2005-01-23)
ネットワーク上のコミュニケーションを様々なメディア論を当てはめながら説明した良書。

紹介されている例は、パソコン通信中心でちょっと古いですが、ネット上のコミュニケーションの類型がよく整理されています。また、「投稿雑誌→ラジオ→ポケベル・Q2→パソコン通信」というメディアの発展過程を説明している部分は興味深いです。

ネットワーク上のコミュニケーションの特徴として「社会的属性を示す情報が欠落していること、表情・身振りなどの非言語情報が欠落していること、常識の共有が保証されていないこと」や、「場所・時間を共有していないにもかかわらず、共有しているかのような現実感をもたらす様式があること」を挙げていますが、対人コミュニケーションとの比較を踏まえ、分かりやすく説明されているので非常に納得がいく説明です。

ますます盛んになるネット上の情報交流について理論的にまとめている本書は、若干文章が硬質で読みにくい部分もありますが、ネットコミュニケーションの本質を理解する一助としておすすめです。

経験論だけで語られていない良質な書  (2002-02-10)
 最近、仕事の関係で、コミュニケーション論といったものを読むことが多くなってきた。
 うち、正当な、というとやや語弊があるんだけれども、マス、パーソナルにかかわらず、既存のメディアについて書かれたものについては安心して読める一方で、ネット関連となるとまだまだ経験論で語られてしまうののが多くて、読んでがっかり、という連続だったりする。
 そんな中でこれは「良書」と思えた一冊。
 数値も出典もはっきりしていて、ニュートラルな視点で書かれているので、信頼に足る一冊ともいえる。
 各種の既存メディアとの数値の比較もおもしろく、思わずうなってしまった記述も多い。

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