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中央公論社
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価格:¥ 2,310
発売日:1996-09
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アメリカを学ぶための導入書
(2003-11-03)
アメリカとは何か?という問いは、グローバリズムが地球を覆いつつある今、とても重要な問いになっていると思います。この導入書は、本間さんにしては、とてもバランス書かれていると思います。
本間長世さんは、日本でアメリカを研究している学者としては、第一世代に属する人だと思います。その経歴は東京大学教養学部教養学科アメリカ科を卒業し東大教授と、日本のアカデミズムの頂点であり、それ故に、最もオーソドックかつコンサヴァティブなアメリカ論を展開する人です。それは、ピルグリムファーザーズに始まるアメリカの建国の父たちを、統合の契機とする考え方です。アメリカのような分裂傾向の強い社会が、統合しているのは1620年プリマス植民地の基礎となった「メイフラワー誓約」だとする説です。それは、「最古のアメリカ人」と呼ばれるワスプ(WASP)、つまりホワイト・アングロサクソン・プロテスタントを、ドミナントと見る考え方です。
ちなみに、映画『ボウリングフォーコロンバイン』で、なぜアメリカが銃を手放せないかの答えとして、17世紀から隣の隣人と殺しあってきたので怖くて手放せないのだ、という言葉がありました。もともと雑多な人種構成であちこちに集落があって殺しあっていたため、アメリカという空間は、「統合」するというのが不可能なほど権力が分散しています。それがなぜあのように統合が可能なのか?が、アメリカ論の核心の一つとなっています。
ちなみにランドルフ・ボーンの「トランスナショナルアメリカ」を知ったのは、この本が最初でした。

