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新潮社
グループ:Book
ランキング:56574
価格:¥ 1,365
発売日:2003-01-23
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モノづくり幻想が日本経済をダメにする―変わる世界、変わらない日本
カスタマーレビュー ![]()
給与所得控除のマジックを中心にまとめる。大変ためになった。
(2004-12-11)
本書のポイントは給与所得控除が田中角栄によって拡大され、中小企業が赤字になるように従業員に給与を支給しさらに給与所得控除を享受しているという構造である。この構造を変革するのは非常に難しいので、むしろサラリーマンが法人を作ってはどうかというのが本書の提言である。これは非現実的ではない。なぜなら、外資系コンサル会社に勤めている私の知人の一人は、自分の会社を持つことにより節税を行っているからだ。
また、給与をもらっていると年金額を一部減らす在職老齢年金の制度については、資産の保有額も考慮して調整を行うべきとしている。
本書の書き出しは洋品店を営んでいた自分のお母さんが税務調査で四苦八苦していた思い出からはじまる。自分の印税収入など具体的な話を題材にしたり、中小企業の節税の実態については映画「男はつらいよ」を例にとっているなど、読ませる工夫がしてある。日本の税制の歴史にも言及してあり、税についての幅広い見方ができた。なお、保険を使った相続税対策のメリット・デメリットについても言及している。
やがてかなしき納税法
(2004-04-20)
書名からは想像しにくいが、ざっと言えば税負担の不公平を論じた本であり、節税の本ではない。
野口悠紀雄は時折突飛なことを書く。例えば、米軍と5分間交戦すれば、東京は独立できる、など。
もちろん机上の空論であることを、著者も読者も承知の上での話である。だが、そんな話をして一体何になると思う。
この本で提案している納税法も、大半のサラリーマンにとっては、面倒であったり、利益が上がらないものである。そんなにうまい話はない、ということがこの本のメッセージの一つでもあるが、書名が書名だけに、騙されたと感じる。
読みやすくまとまってる。目新しさは無い
(2003-07-28)
税理士が教えてくれるような「こう納税しなさい」的な即役立つテクニカルな情報がメインというわけでもなく、学術書が教えてくれるような税法の根本原則や抽象原理が書いてあるわけでもない。中間的な内容。少し物足りない印象を受けた。が、読み物としてはそれなりに面白かった。
主に右寄りの「エコノミスト」たちは「日本の相続税は世界一高い悪平等主義」「能力ある者のやる気を失わせ、経済自由競争を不活発にする」などと言うが、本書が喝破するように、高額納税は都心の地主や企業のオーナーといったかなり例外的な人々の問題であって、我々庶民にはほとんど関係がない(年収が憶にも満たないのに相続税減税論に与するなんて、自殺行為としか言いようがないような…)。相続税減税が社会階層を固塊化し、むしろ経済を不活発化するのでは、ということを、本書がきちんと伝えているのに好感が持てる。
気になった点を挙げる。著者は一章で、シャウプ勧告を評価せず反面大蔵省官僚の優秀さを評価するが、どうして「単なる著者の憶測」を長々と書き連ねるのが謎だ。史料に当たり、実際にウラを検証すればいいのに。
体験に基づく生々しい税との戦い
(2003-04-20)
印税を巡る税法や税務署との生々しい戦いが発端になって書かれた本である。
サラリーマンと税金との関わりについて、戦後の税制整備の歴史を振り返りながら調べていく部分も、切実感がある。
源泉徴収システムは、所得控除と手続きの簡便さというアメによって、一見サラリーマンに優しい顔を見せる。しかし、健康保険や医療保険負担が段々と重くなっていくなかで、このシステムの持つ牙はいつの間にか鋭さを増している気がする。
著者が提案するサラリーマン法人もやってみる価値は十分ある。
節税に関するテクニカルなアドバイスも参考にはなるが、税金にも残る1940年体制の問題にメスを入れようとする著者の姿が、強く印象に残った。
税金は社会の鏡
(2003-03-26)
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