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重松 清

新潮社

グループ:Book

ランキング:68118

価格:¥ 1,680

ポイント:16 pt

発売日:2005-10-20

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カスタマーレビュー

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  (2008-08-25)
小学4年生の時に交通事故に遭い、松葉杖をつくようになった恵美ちゃんと、恵美ちゃんにかかわる子どもたちのお話が収められています。
「あいあい傘」のきみは、恵美ちゃん。
「ねじれの位置」は、恵美ちゃんの弟ブンちゃん。
「ふらふら」は、クラスの人物相関図に振り回される堀田ちゃん。
「ぐりこ」は、ブンちゃんとの距離を感じるようになった三好くん。
「にゃんこの目」は、心因性視力障害になってしまったハナちゃん。
「別れの曲」は、ブンのサッカー部の先輩、佐藤くん。
「千羽鶴」は、前の学校でイジメにあった西村さん。
「かげふみ」はブンの親友、ライバル、相棒のモトくん。
「花いちもんめ」は由香ちゃんとのお別れをする恵美ちゃん。
恵美ちゃんの、押し付けがましくない優しさが胸に響きます。
「花いちもんめ」と最後の「きみの友だち」は、涙が止まりませんでした。
映画も見てみたいと思いますが、この本を読んだ時の感動が薄れてしまいそうでちょっと心配です。



すごい、重松清。  (2008-08-16)
「流星ワゴン」に続く、重松清の小説2冊目の読書体験。
すばらしい物語作家だと確信しました。
「きみ」というのは、読者でもあり、実は語り手からみた「きみ」と呼ぶ愛する人であったり。
「ともだち」の定義を小学生、中学生の子ども達の世界を舞台に、
めくるめく言葉と間合いで見せてくれます。
子ども向けかと思いきや、まったくそんなことはなく、
大人って感情は子どもと何にも変わらないんじゃないかと実感しました。
狭い世界に人間の宇宙が詰まってる。
すごいです、重松清。
最初、手に取って5頁読んでみてください。もう最後まで止まりません。

「友達」の意味を考えさせられる  (2008-07-31)
思春期という多感な時期の少年、少女の心の内面を丁寧に描いている。
重松さんはどうしてこんなやさしい物語が書けるのだろう。
思春期は、他の人にしていれば、大きな問題ではないように思えることも、当人にとっては大問題になる。そんな思いにしっかりと寄り添ってあげたいという著者の思いが伝わってきた。
また、今の子どもたちにもこの物語を読んで、「友達の意味」について考えてほしいと思った。

失ったものの後に  (2008-07-26)
「きみの友だち」というタイトルに惹かれて読みました。
「きみが」でも「きみは」でもなく。
姉弟をとりまく人間模様がオムニバスで描かれている。
人は何かを失ったときに、はじめて惨めな「たった一人の自分」に向き合ったときに、本当に大切なものはなにかを見つけられるのだろうか。
普段の人間関係が滞りなく円滑であり、苦しいことが一つもない、浅い友情は楽ではあるが、深くはない。「いなくなっても一生忘れない友だちが、一人、いればいい」そういいきって、それを貫いた恵美にはダイヤモンドを研ぎ澄ましたなににも代えがたい友情が育まれている。
「友だち」っていいなあ。
いろんな思いがあって、いいんだよ。当たり前なんだよ。
重松さんの温かい目線に包まれて読後感がさわやかな作品だ。

やられた・・・不用意に読むと涙で大変です  (2008-06-25)
 恵美とブン,この2人の姉弟を中心に,それぞれの同級生など数人を主人公に捉えて,「きみ」と呼びかける一連の短編集。
 友達同士の行き違いや仲直りなど,子供のころを懐かしく思い出させるような話が続き,「小学四年生」や「小学五年生」のようなほのぼのした話で終わるかと思いきや,ラスト近くの『花いちもんめ』で,まずやられた。最初から読み進めて「え!」という衝撃を楽しんで欲しいので,詳しくは書けないが,最近重松が好んで取り上げる「人が生きるということ(裏返すと,人が死ぬということ)」というテーマに絡んだもので,ズシンと衝撃を受けた。
 そして,ラストの『きみの友だち』。「きみ」という人称代名詞からして,『疾走』のような仕掛けがあるのではと予想はしていたのだが,それでもやられ,電車の中でボロボロと泣いてしまった。これも詳しく書けないのがもどかしいのだが,「そうだよね,そうでなくっちゃね」と頷きながら泣くことができるというのは,なかなか得がたい経験である。
 本当に,こういう,いい話を,もっと読みたい,と思う。また,人にも読んで欲しい,と思う。

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