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アイテム詳細

ウィーダ
村岡 花子

新潮社

グループ:Book

ランキング:245249

価格:¥ 380

発売日:1954-04

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カスタマーレビュー

世代は問わない  (2006-12-31)
読んで不覚にも泣いた記憶があります。それほど感情移入してしまいましたね…。
私は世代的にアニメは見たことありませんが、小説のほうがよいのではと固定観念ながら思っています。
ネロの誠実さ、パトリシエへの友情には感銘を受けました。
年齢は全く問わない作品だと思います。読書が好きなら読んではどうでしょうか?

ストレス等で心を洗いたい時、是非  (2005-09-01)
アニメで育ったので、少し迷いましたが
表紙に違和感を覚えることは無く、まず安心。
ネロもパトラシエも全く異なる絵ですが雰囲気は似ており、
なかなか良いです。
安野光雅さんが描いていらしたのですね。

かなり昔の訳ですが古い印象は(私には)皆無で、
却ってシンプルで真っ当な訳かと。
さすが村岡女史と言いたいです。

正しい日本語の美しさに、改めて優しい気持ちになります。
それであの内容ですから、入り込まないわけがありません。
ごく短い話なので、気分転換にも相応しい一冊に思いました。

「ニューンベルクのストーブ」も良いです。

ウィーダはすばらしい  (2005-07-05)
泣くことなんてないだろう、と気楽に考えて電車で読んでしまったら、涙をこらえることができなくて、タオルで顔を隠すのが大変でした。読むときにはティッシュなどを用意してください。

アニメではあくまでもネロが主役です。原作でもそれは変わらないのだけど、それ以上にパトラシエの心情が細やかに描写されていて本当にすばらしかった。どんなにネロを愛していたのか、アニメでは感じ取れなかったパトラシエの深い思いが胸を打ち、自然と涙がこぼれます。

犬にも実際にパトラシエのような情愛があるのかもしれない、そう思わせてくれる作品です。ウィーダの心はなんて繊細なんだろう!

併録の『ニュールンベルクのストーブ』も一読の価値あり!  (2005-01-28)
恥ずかしながら、『フランダースの犬』の原作を読むのは初めてで、短編であったことは少々意外であった。しかし、原作は読んでおくにしくはない。
私たちが親しんできたアニメは、原作からは想像できないくらい長編の作品であるが、決して原作の素晴らしさを損なってはおらず『日本版 フランダースの犬』といっても過言ではない。原作を読んでみて、改めて日本アニメの水準の高さを感じた。

ところで、本書には『ニュールンベルクのストーブ』という、聞き慣れない?作品も併せて収録してある。最初は別段興味はなかったのだが、ページをめくり始めたら面白くて一気に読み切った(短編だから、当然だけれども・・・)。

『ストーブ』も素晴らしい作品である。『犬』とは違ってハッピーエンドではあるが、ウィーダが伝えたかったメッセージが心を打つ。
物語の終盤で、深夜に名職人の手による骨董品たちが目覚めて、歌ったり踊ったりして騒いでいる場面がある。そこで、交わされる陶器や楽器など骨董品たちのパーティーは、「模造品」を貶したり、自分たちを作ってくれた今は亡き職人たちを偲んだりする一方で、喧嘩をしてのびていたり・・・で喧々諤々であるが、最後は「ストーブ」の「ご主人(職人)たちは死んではいても私たちの中にあって口をきき、生きておられるのであります」という言葉で締めくくられる。
骨董品たちの一連の会話は、私たちの仕事に対する姿勢などについて何某かの反省を促しているように思える。

ともかく、この『ストーブ』も良い作品なので、本書は『犬』と一緒に1冊で2度楽しむことができる。本当にお得!(文庫だから値段も安いし・・・)

幸か不幸か・・・  (2003-11-11)
日本において、感動するものとして筆頭に上がるのがこの『フランダースの犬』でしょう。アニメの方ではありますが。人によってはアニメほど心打たれることはないかも知れません。主人公ネロは、アニメでは完全に子供といえる年齢ですが、この原作では15歳くらいなのです。

あるいは、その年齢なら絶望してもなんとか生きぬいて欲しかったと思う人もいるかも知れません。とはいえ、この作品がハッピーエンドかバッドエンドか意見が分かれるところでしょう。ハッピーエンドとは言えないまでも、決してこれは悲劇ではないと言う人もいるでしょうし、いや、やはり人はいかなる状況であれ、生き抜いてこそ真の喜びがあるとの信念を持つ人もいるでしょう。その是非はともかく、作品としては死が、彼らにとって唯一の慈悲ということになっています。簡単に言えば「天国で、苦しみから解放されいつまでも楽しく暮らしました」という感じでしょうか。でもこれは村人に対する皮肉であるとともに、読者への警告、無慈悲な社会への批判をこめてこのような書き方をしているのだと思いますね。ですから作者は死を肯定しているわけではないと思います。

それにしても、芸術の才があるゆえに、芸術を志すがゆえに、人生を狂わせたと言う事実は、やはり悲しい運命ではないでしょうか。
ネロにルーベンスのような偉大な芸術家になって欲しかったというのが、多くの人の本音だと思います。

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