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柳 美里

新潮社

グループ:Book

ランキング:255361

価格:¥ 580

発売日:2004-01

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カスタマーレビュー

台無し  (2005-05-27)
四部作の第三部までは、作者の生き方や考え方には
まったく共感でいない部分は多いものの
命の終わりと始まりに立ち向かう物語として
ある種の説得力を持っていた。

しかしこの第四部は、それまで明かされなかった事実が
いきなり明かされる、いわゆる後出しジャンケンな内容。
ここに至る3冊で作者の自転車操業的作家生活を
存分に味わっているため、本当は書くはずじゃなかった内容を、
契約の枚数に足りないから書いちゃったんじゃないかと
邪推したくなる。
正直、この一冊まるごと、蛇足としか思えない。

かたわれを喪うということ  (2004-06-27)
この「声」では、恩師であり恋人であり、その他ありとあらゆる関係を結んだという東由多加が亡くなってから四十九日までの、美里さんの現実と回想を描いています。どうしようもなく結び付けられた運命の人を喪ってしまった時、美里さん自身の内面も生と死の境をギリギリのところで漂っていたのだと体感させられます。

そんな人に出会ってしまったことは、幸運だったというより、むしろ不幸すぎることだったのかも知れません。

一人息子である丈陽くんより、丈陽くんの父親である元恋人より、切実に東さんを必要としている美里さんの姿には、疑問を感じる部分もあります。しかしそれでも、書く事を宿命としている作者は、まわりが傷つくことも恐れず、ただひたすら正直に、自らの内面も肉体も暴ききって血まで見せてしまうような迫力があります。

それも小説家としての性なのか、次々と不幸が襲ってくる美里さんの生活で、少しでも長く美里さんが生に留まってくれればいいと願うばかりです。丈陽くんのためだけでも。
「命」から始まる四部作、是非この「声」まで読んだ上で、作者の今後を祈って欲しいと思います。

命の重さがリアルに伝わってくるシリーズ最終巻。  (2004-04-08)
たまたまテレビで深夜やっていだ命゙の映画を観たので
本屋で命を手に取ってみた。

買うまでは私小説とは思っていなかったのだが
読んでみると柳美里の世界にぐいぐいと引き込まれ
゙魂゙゙生゙と次々と読んでしまい゙声゙が四部作の最終巻だ。

その激しい気性と生き方はなぜなのか
なぜそんなに辛い生き方を選ぶのか

そんな自分の孤独感を男で埋めつづけ
その結果、自分の大切な人を失う事になり
自分の心が引き裂かれそうな日々を送り
それと書く事でどうにか気持を整理しているという。

゙声゙では東由多加との回想シーンが多く
いかに柳美里が東由多加を大切な人がったかが分かる。
ただ私小説なだけあって偏った内容もあると思うので
賛否両論あるとは思うが

人の命の重さがリアルに伝わってくるので
一度読んでみてもらってもいいと思います。

人の死を乗り越えて  (2003-12-23)
柳美里さんによる実体験に基づく現在進行形の人生ドラマのシリーズです。柳さんの作品は「水辺のゆりかご」以来、何冊も読んでいます。今回は、恩師であり、元恋人でもある東氏の死について、氏の回想を多く含みながら綴っています。柳さんの作品をずっと読んでいる人でなければ、誰が誰なのかよく分からない部分もありますし、私小説でも、ここまで今存在している人が書かれていたら、プライバシー問題などは大丈夫だろうか、などとと気になる部分もあります。しかし、柳さんの作品の常ではありますが、書かなければ生きていけないような、強烈な体験をされた方だけが分かる、迫力と心に染みるような悲しさの伝わる作品だと思います。

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