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小学館
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カスタマーレビュー ![]()
「キートン」の原型として非常に興味深い内容の理系スペシャリスト「ジュド・豪士」!
(2008-06-17)
「キートン」の原型として興味深い作品。
「キートン」が文系のプロなら「ジュド・豪士」は理系のプロと書くと分かりやすいか。
画はキートンほど洗練されておらず「ぎこちない印象」は拭えないものの、基本的には「キートン」同様1話完結の「ストーリー」で読ませる作品。そこに「歴史」「紛争」「軍隊」というキートンよりは狭い枠内に的を搾った専門知識の味付けがなされていて十二分に楽しめる作品に仕上がっている。
好きなエピソードは「聖者現る」。マフィアの幹部だった男が組織の追っ手から逃れて田舎の村に牧師として住み付き、希望を失い「生きる屍」と化していた村人と村を勇気付け甦らせていく話。
読後の満足感が何とも言えない。
ヒューマニズムとサスペンスに溢れた傑作処女短編集
(2007-07-22)
浦沢氏の記念すべき処女短編集。第一話の「インストラクター豪士」が「ビッグ・コミック」に掲載され、好評だったため、シリーズ物となったもの。元傭兵を主人公とするという着想外の設定の中、豪士を中心とするヒューマニズム、豪士の経験から来る戦闘シーンのサスペンスが絶妙なバランスを保っており、娯楽作品として最高のレベルを誇っている。
豪士は依頼人に対して厳しい。それは豪士自身が戦闘の中で何度も生死の境を潜って来て、命の尊さを身を持って知っているからである。依頼人の命を大切にしているからこそ、厳しく訓練するのである。そして、「オレは手を出さないぞ」と言う割には、必ず命を張って依頼人を助けるのである。戦闘のプロとしての冷徹な面と、生まれ持った人の良さ(ウサギのラビちゃんが良い例)とがバランス良く巧みに描かれ、読む者の目頭を熱くする。また、第一話から最終話「五人の軍隊」に至るまで、豪士を中心とする少人数の不利なメンバが強大な敵を打ち負かして行くという爽快感も味わえる。
浦沢氏はこの後も多くの佳作を発表しているが、私は本シリーズが一番好きである。本レビューを書く前、ちょっと見直しただけでも目頭が熱くなってしまった。浦沢氏が持つ漫画家としての資質を如何なく発揮した傑作処女短編集。
ラビちゃん投げちゃったァ!
(2006-04-15)
「第一話/インストラクター豪士」には笑いました。特にあの末っ子が良いです…。「ラビちゃん投げちゃったァ!」は僕にとってどんな名文句にも勝ります。
原作・作画の妙とはこれか
(2005-01-17)
浦沢直樹の作品では最も気に入っている作品。著者の「MASTERキートン」は少々長く、また「MONSTEAR」はややシリアス寄りである。その点ストーリーの長さ・内容共に非常にバランスが取れている。また戦闘インストラクターである主人公ジェド・豪士が関わる事件の数々において時に非情であっても失われる事のない力強さ。それは浦沢作品の主人公では最もプロを感じさせる。 そして作品が進み、ストーリーに熱がこもるにつれて上手くなってゆく作画を見れば、浦沢直樹が最も成長し、脂の乗った作品である事は疑いがない。この作品は工藤かずや・浦沢直樹の良い意味での共同作業である。
依頼人ごとのドラマが非常に良くできている
(2003-05-12)
傭兵あがりで護身術のインストラクターである主人公のクールになりきれない行動も良いし、傭兵仲間同士の連帯感も小気味よい。でも何よりも魅力的なのは、主人公に護身術を依頼してくる人々だ。
依頼人それぞれの依頼理由やその結末は日本的な情緒がありすぎると言えるかもしれないけれど、浦沢直樹の親しみのあるまじめな画風と相まって、非常に上質なドラマに仕上がっている作品だと思う。
「ゴルゴ13」並みの政治背景や武器解説もあるのにそれが重くない、「裂けた旅券」のように主人公中心のコメディータッチな部分があるわけでもない。良いバランスの上に成り立つ作品だ。

