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浦沢 直樹

小学館

グループ:Book

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価格:¥ 530

発売日:2000-10

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カスタマーレビュー

うほっ!  (2005-09-28)
いかにも厨房に受けそうな駄作

家族というのは「当たり前」の存在ではない  (2005-01-26)
 少し先まわりしていうと、第16巻の副題が「おかえり」、そして第17巻の副題が「ただいま」となっています。家族とかわすことがもっぱらであるこの言葉を、この15巻では繰り返し登場人物たちが口にしているのが印象的です。

 プラハからミュンヘンへと戻ったニナとディーターを、Dr.ライヒワインは満面の笑みとともに「おかえり」という言葉で迎えます。
 催眠療法で記憶を取り戻すニナは、記憶の中の少女の「おかえり」という言葉に対して呆然としながら「ただいま」という言葉を返します。

 実のところこの長編「Monster」には、世間一般でいう「普通の家族」はほとんど登場しません。
 血縁で形作られた家族関係が描かれる数少ない機会には、ある種の不協和音が常に添えられます。
 ルンゲ捜査官は妻子と別居関係にあります。
 ヴァーデマン弁護士は実の父親がスパイだったということに苦悩し続けています。
 カールは生き別れたままだった父親とは当初なかなか心と心の対話をかわすことができません。

 その一方で、血縁関係にない家族の存在が執拗なほど反復して描かれます。
 そもそもこの物語はニナとヨハン兄妹の養父母の惨殺事件から端を発しています。
 第2巻では傭兵隊長とミャンマーの少女との間で擬似父娘関係が結ばれます。
 第5巻のフリッツは、妻とその連れ子との家族関係に人生の意味を強く見出しています。
 そしてこの第15巻では、移民の子供たちとミランとの間で「大家族」が形成されている、といった具合です。

 実家族にはよそよそしさやそらぞらしさを、そして擬似家族には温もりのある食卓を、この物語は与え続けます。真の家族とは、血のつながりであっという間に出来てしまうものではなく、堅固で真摯な意志のもとで形作り、そして維持していくものだ。血の存在が必要条件ではない。そのことをこの物語は繰り返し語りかけています。

怖いけどおもしろい  (2002-02-27)
話の筋をきいたときは、「逃亡者」のようなはなし?と思っていたけれど、まったく違う。とても怖いけれど、でも、読んでいて共感できるところもあるし、人としてどう生きるべきか、ということを考えさせられる作品です。
全18巻ですが、一気に読み干せる作品でもあります。

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