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講談社
グループ:Book
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価格:¥ 861
発売日:2005-11
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Eye and Brain: The Psychology of Seeing
カスタマーレビュー ![]()
視覚世界への入り口
(2007-10-19)
物を「とらえる・見る」という認識を、どのようなアルゴリズムで
人は解釈しているのだろうと、知りたくて、この本を手にしました。
視覚世界について、はじめて読んだこの本は、見るということに
単純なアルゴリズムはなく、もっと複雑であるということを記していたように感じます。
複雑さを分類毎に章立てし、平易に記述されているため、読みやすい本でした。
また、文章を通じて、筆者達の研究結果から情熱を感じました。
新しい知覚心理学の姿を垣間見る。
(2006-10-02)
正直に言うと、読む前は、錯視現象等を楽しく紹介するだけのお気軽な本なのだと思っていた(それはそれで楽しい本だと思うが)。「まえがき」を読み始めて、すぐ自分の勘違いに気づいた。「視覚の発達」を正面から取り上げた実験心理学の本。
本書の特徴は、知覚の発達的側面に焦点を当てているところ。乳幼児を用いた実験研究、視覚障害者や脳損傷患者の示す症例、動物を用いた実験研究、等から得られた様々な知見を挙げ、運動視、立体視、かたちの知覚、顔認識、等の基本的な視覚機能の成立過程を追うことにより「視覚世界の謎に迫る」。内容はやや専門的だが、一般読者を対象として想定していると思う。
知覚は心理学の伝統的なテーマだけに、逆に言うと古臭いテーマという印象をもっていた。ゲシュタルト心理学の時代からほとんどかわっていないのではないかと思っていたのだ。また、かわっていくのだとしたら、主観的な「見え」というようなソフト面ではなく、脳神経というハード面に焦点が移らざるを得ず、最終的には脳科学や神経科学に吸収されてしまう運命にあるのではないか、とも思っていた。本書を読んで、現在の知覚心理学に対する印象がかわった。
専門家にとっては特に目新しい内容ではないのかもしれないが、新しい知覚心理学の姿を垣間見たように思った。
視覚世界は脳科学に直結
(2006-02-28)
視覚世界とは、人間の視覚に基づいた(生存の為の)脳の環境認識の世界だと思う。本書は実験心理学の本である。とはいえ人間の行動・言語的反応が観察・実験対象であり、言語的反応は観察者の観察自体を左右するため、ある種の不安を感じつつ読んだ。その不安とは、論者ごとに存在する認識論(哲学?)の世界に堕すること。そういった点で、生後間もない赤ちゃんの反応を主たる観察の対象としていて、余計な知識を持たない為、反応の観察精度を高められるような気がする。しかし、自分たちが普段浸っている世界であるため実験者の予断や思いによる解釈が紛れ込むことを否定できないだろう。
でも、赤ちゃんの思わぬ反応を知ることはなかなか楽しい。興味深い観点で研究を続けている著者を応援する。
なので+1して5評価とする。
視覚世界には謎がいっぱい!
(2006-02-14)
分量の割には、視覚にまつわる話しがたくさん掲載されており、とても盛りだくさんな本だった。脳損傷者や幼児は健常者と視覚が違うという説明が詳しくされており、自分が見えている世界はじつは当たり前ではないことに気づかされた。
また視覚は生まれてから徐々に発達していくということも新鮮だった。それを確かめるため、まだ視覚が発達していない幼児を実験台にするのだが、視力の測定方法にも工夫があり、研究者の地道な努力に頭が下がる思いだ。そのおかげで私も新しい知見が得られ感謝している。
最後に一言。サッチャー錯視は一見の価値ありである。
不思議が広がる
(2005-11-20)
この本は主に赤ちゃんの視覚に関する実験を通して、比較的平易な説明で、見る能力の脳の役割や認識の不思議について紹介しています。
このページ数では説明には物足りない印象ですが、何にでももったいぶった説明をつけるわけではなく、わからないことがある、ということがわかる点が、好感持てます。
実際の実験方法や、もう少し図解があるともっと楽しめたかな、ということで星4つです。

