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竹内 薫

講談社

グループ:Book

ランキング:13071

価格:¥ 987

発売日:2003-06-21

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レビュー(Amazon.co.jp)

   エンジニアリングやサイエンスは高い英語力が求められる分野だが、理系のための英語にフォーカスした書籍はまだ少ないようだ。著者は小学と大学時代を北米で過ごし、和英両語を操って執筆する、本人いわく「7:3の割合で日本語が達者なバイリンガル」である。その著者が理系のための教材として選んだのが、世界に数ある科学雑誌の中でももっとも権威ある、英国の『ネイチャー』だ。

   『ネイチャー』の翻訳に長く携わってきた著者は、「PART1 解説編」でこの雑誌を解体してみせ、どこから手をつけてどのように読めばいいのかを伝授する。いきなり論文を読むのはつらくとも、「News and Views」やコラムページの性質や位置付けを読んでいると、これなら読めそうという気がしてくるだろう。「PART2 実践編」では、『ネイチャー』に掲載された記事からピックアップされた、20のトピックスを実際に読んでいく。「バイリンガルの脳を見る」「クロード・シャノンを悼む」「べっこう猫のクローンは虎猫?」など、内容はバラエティ豊か。英文→解説→和訳の繰り返しでひとつのトピックスを読み、各トピックスの最後には、英訳問題と模範解答、科学英単語が載っている形式だ。

   実践的な科学英語を教えながら、『ネイチャー』出版の歴史や翻訳の裏話やテクニックも明かされているこの本は、科学英語に興味のある人のみならず、翻訳の仕事をする(したい)人にも得るところが多いだろう。(佐々木順子)

カスタマーレビュー

本物の科学英語を、本物の解説で  (2007-03-26)
英語の専門家には理系の素養がない人が多い。
一方、理系の専門家には英語の素養がない人が多い。
よって、科学英語の解説本には、トンデモ本が珍しくない。
ようやく見つけたのがこの本だ。
著者は、理系の専門家かつ日英バイリンガルで、
プロの科学翻訳家である。

著者の案内にしたがって読んでみると、
これまで難しすぎると思って敬遠していた『Nature』だが、
案外、一般人向けの部分が豊富なようだ。
本物の科学英語を読むための、最初の一歩に最適である。

この本に加えて、著者の翻訳業の力作である『知の創造』の英語版が
簡単に手に入れば、科学英語の最高の教科書となるはずなのに……、
それできないのが残念だ。

高尚な科学を楽しむための良書です。  (2005-11-15)
『ネイチャー』に自分の論文が載ることは、メジャ-リーガーのオールスター出場、ハリウッド俳優のオスカー獲得に匹敵する名誉ではないだろうか(それ以上?)。科学雑誌数多くあるなか、最高権威とされるのが『ネイチャー』だ。そんな『ネイチャー』をごく普通の人も身近に感じられるようになるのがこの本だ。

 科学書ファンなら誰もが知るこの著者は、『ネイチャー』の日本語版で翻訳をしていた経歴の持ち主(少年期を英語圏で過ごしたバイリンガルなのだ)。
 前半の解説編では、そんな『ネイチャー』に深く携わっていた著者だからこそのウラ話が惜しげもなく披露される。
 たとえば新聞で科学のセンセーショナルな発見を扱う記事には「この研究論文は本日発売の『ネイチャー』で発表される」などと書かれている。「さてはすっぱ抜き?」と思いきや、じつは数日前に報道機関に論文の配信があり、解禁日を待ったうえで新聞社は記事を載せるのだそうだ。

 後半の実践編は、『ネイチャー』の英文記事をピックアップし、英文→訳→解説→英作文という順で、実際に『ネイチャー』を読むことに挑戦してもらおうというもの。
 何個か訳文を見ずに翻訳を試みてみた。知らない単語を前後の文章から推測するといった、英文和訳の醍醐味を味わえる。こなれた訳文も勉強になるし、解説も軽やかで親しみやすい。

 とりわけ科学の分野では、英語を読みこなせるかどうかで、得られる科学の情報量は雲泥の差となるだろう。この本はそうしたことを再認識させてくれる。また、科学英語への接し方も示してくれる。

科学誌ネイチャーを知る一冊  (2005-11-04)
この本の著者はブルーバックスでは御馴染みの竹内薫氏で、なかなか面白い本を書く文筆家である。竹内氏はバイリンガルで科学書の訳なんかもよくやっているらしい。そんな竹内氏が「科学雑誌の最高峰であるネイチャーを英語で読もう!」というコンセプトで書いた本が本書である。だが、この本一冊読んでネイチャーを読めるようになるほど科学英語を習得するのは容易ではない。ただ、本書を読み科学英語に触れて、今後、科学英語を勉強するきっかけにするのには悪くない本である。
本書の流れとしてはネイチャーという雑誌がどのような位置づけで、どのような構成か紹介し、最終的にネイチャーの記事を読むという流れである。
まぁ、この本を読んで「ネイチャーを英語で読めたら世界が変わるだろうな~」なんて感じたら、十分読んだ価値があるのではないだろうか?

気楽にNatureを読み始めるために  (2004-04-04)
科学雑誌の最高峰Natureの構成・特色を実例と共に紹介し,これからの読者に読むポイントを説いたもの。

Natureは言わずと知れた最高級科学雑誌である。科学に関わる者なら目次だけでも目を通すものだが,初めて手にすると,あまりの豊富な内容に,どこにどんな情報があるのかしばらく立ちつくしてしまう。本書では,Nature各コーナーの性質を要領よく解説しており,間違いなくこれからの読者の一助となろう。

ただし,タイトルからは英語上達本の如き印象を受けるが,内容はもっぱらNatureを気楽に読み始めるためのアドバイス集である。

筆者の体験した科学翻訳ならではの訳出の苦労を行間から様々に伺いつつ,楽しく読了した一冊であった。

憧れのネイチャンをもっと知りたい  (2004-02-17)
研究者にとって、Nature は本当に憧れの存在です。この雑誌に一度でも論文を載せる事が出来れば、それだけで人生満足と言っても過言ではありません。この本は、その Nature のことをもっと知りたいという人には、必読の本です。創刊、歴史について詳しく書いてあります。また、Nature というのは、そもそも研究者のための専門的な学術誌にとどまりません。専門誌であるのと同時に、一般の人に向けたポピュラー誌でもあります。科学に興味があってちょっと読んでみたい、だけど敷居が高すぎてどこから読んでいいのか分からないという人のために、Nature の読み方について、作者なりのヒントを与えてくれます。オススメの本です。

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