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講談社
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発売日:2008-04-25
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カスタマーレビュー ![]()
大げさなタイトル
(2008-06-19)
大げさなタイトルの割には中身がついていってない。
"Days of Wine and Bullets"という副題からして妙に気取っている。内容はさらに、書き出しからしていやらしく、読みにくい。「死の覚悟なき政治家は去れ!」というコンセプトで書いた積りだったのだろうが、取り上げている29人もの政治家とか外交官のうち、一体誰が著者のおめがねに適った者なのか、はっきりしない。
民主党の大統領候補とほぼ決まったようなオバマ、彼だけが「暗殺されることを覚悟している」政治家、と読み取れる。
また、日米同盟関係の重要性を強調するのはいいが、強調しすぎていやみに聞こえる。アメリカとの同盟関係が長い国ほど、長期政権が安定的に続くと言っている。かつてのイギリス・サッチャー政権しかり、ついこの間までの小泉政権しかり。
反面、アメリカとの関係を疎遠にした安部政権は短命に終わってしまった云々。
ブッシュのイラク攻撃に終始反対していたフランス外相ヴィルパンに対する手嶋の嫌悪感は、読んでいて不愉快ですらある。
尤も、同じNHK出身でもセクハラ事件を起こしてアメリカNHKを追放されたあの日高某よりは、知識が豊富で冷静に世界を見ていることだけは確かである。
そのことを勘案しても、★3は甘すぎるかも。
拍子抜け
(2008-05-27)
内容がタイトルに負けている
本の表紙も立派なのに…
みんな貧弱に見えちゃう…
「渾身のルポルタージュ」は、言いすぎでは?
(2008-05-21)
権力の甘美を追い求めつつ常に暗殺の恐怖とも戦わなければならない――
政治家とはそういうものである、というところから、このタイトルになったようだ。
作品紹介にある通り、29人の古今東西(主に現代だが)の政治家が登場する。
彼らの「生き様」をルポする渾身の一冊、ということだろうが、
出版社の「惹句」だとしても、この本を「ルポルタージュ」と言えるかどうか。
確かに手嶋氏ならではの視点もあるし、ところどころ発見もある。
しかし「人物ルポ」とは、もっと禁欲的なほど淡々とあるいは泥臭く、「人間」に切り込んでいかなければならないと思う。
本書は、著者の政治エッセイと言ったほうが適当ではないだろうか。
おそらく、「お堅い政治本ではありません」ということで、このタイトルになったと思う。
造本も贅沢だ。
だが、気取った(と私には思える)文体(特に書き出し)で始まる割には、
中身はごくありきたりだったり、逆に政治に詳しくない人にはわからなかったり……
と非常に中途半端である。だから「エッセイ」なのだ。
うっすらと色づきはじめた欅の木立の向こうにたつ煉瓦造りの建物から風に乗ってさんざめきが聞こえてきた。
これが本書の第一行目である。これをどう受け取るかは読者の好み次第だと思うが、
優れたルポルタージュ、ノンフィクションの出だしに比べ、あまりに気取りすぎではないだろうか。
それでも「名文」ならいいが、そうと言えるだろうか。
現に佐野眞一や後藤正治などは、素っ気ないほどの情景描写から始めることが多い。
本書も、ごく普通に29人の政治家を淡々と、しかし著者独自の視点で書けばよかったと思う。
手嶋氏には、それだけの情報量も力量もあるはずだ。
もちろんこういう本に仕上げたのは出版社、編集者の意図かもしれないが、
だとすれば勇み足だろう。
ジャーナリスト?
(2008-05-20)
死の危険を意識した政治家や官僚が本書のテーマのはずだったが、こじつけに過ぎないようだ。29人の固有名詞を冠したエピソードからなるが、しばしば彼らは脇役に過ぎず、読者は長い脇道につき合わされる(編集上の問題でもあろう)。ダレスの話などは、著者の想像と自慢話、無責任な評論に過ぎない。
キッシンジャーの話は素材が素材だけに、さすがに面白い。谷内、斉藤らもまあまあ。おおむね政治家より外交官のエピソードの方が良い。
小泉、安倍、福田の三首相の話も売り物にしているが、おおむね一面的・断片的でつまらない。勿体ぶった、気取った文体も鼻につく。「ジャーナリスト」には不要ではないか。そうしたスタイルが好きな人には良いかも知れない。

