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山本 真司

講談社

グループ:Book

ランキング:13273

価格:¥ 819

ポイント:8 pt

発売日:2003-01

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カスタマーレビュー

経営概念とトレンドが一冊で分かる!  (2008-03-18)
三枝氏の『戦略プロフェッショナル』シリーズのように
物語で進めていく、という構成は限りなく似ています。
が、
・時代背景によって変わる経営トレンドの歴史が分かること。
・ファインナンスや企業評価が詳しい

という点が、多少異なります。

特に、難解になりがちなファイナスの説明は、秀逸です!!
分かりやすい説明の仕方としても、大いに参考になります。

そして、本書全体を通じて、考えさせられたことは、
経営とはジレンマの世界。
ファイナスに代表される左脳と、人の感情・右脳の世界。
このバンランスをいかにとっていくのか?!
本書の舞台となったフレッシュヤマモトの創業者も求められた
「矛盾した意思決定」をすること。

一方で、矛盾した意思決定を行うからこそ、
原理原則は、シンプル&スマートに。
これは、著者の既に亡くなられたお父様・山本二郎氏(現在の新日本石油の社長)の
経営哲学でもあられたようです。

経営とは、本当に悩ましく、難しい。
そして、だからこそ、人が介在する価値があり楽しい♪
そんな風に思いました。

読みやすかった  (2007-07-19)
この書籍は「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 」や「ザ・ゴール」
の様にストーリー仕立てで経営学の初歩をわかりやすく書いている。
アメリカをの企業「フレッシュヤマモト」を舞台にEVA、ROEなどのビジネス
用語など丁寧に説明しているのでとてもとっつき易い本であった。
これから経営学などを学びたい人には、最初の書籍としてお勧めします。

EVAと資本コストの説明が特に秀逸です  (2007-04-11)
ビジネススクールで学ぶことが体系的に、一つのストーリーになっていることに、改めて感服してしまう本です。レベル的には、著者である山本氏が、以前運営していたブログだったと思うのですが、「MBAの1年生くらいのレベル」」と書かれていた記憶があり、読んでみて確かにそう感じました。ちょっとだけ難しいかもしれませんが、他にはない、非常に面白い本です。

中身的には、若干、ファイナンスよりに感じる場合もあるかもしれませんが、それは複数の事業を一刀両断に評価する、BVM(Business Value Management)という手法について触れているためかな、と感じました。またここで出ているBVMとは、EVA(Economic Value Added)を算出した後の各事業のManagement、「選択と集中」の手法のことだと解釈すると、分りやすいかと思います。

EVAが一般的な会計指標と比較して優れている点は、資本コストの概念が上手い具合に含まれているから、なのですが、このEVAや資本コストの説明が素晴らしくて。何が素晴らしいかというと、理解というのは、自分の頭で理解して考えて、頭の中で発酵されて、それを他人に理解させられるように自分の言葉で説明できるようになることだよ、という過程が、この本の登場人物を通して見事に描かれているからです。

ちなみにこの本では米国の企業が例となっているため、「いまいちイメージが浮かばない」という方には、日本企業に当てはめた場合について説明している良書があるので、最後に参考図書として紹介しておきます。「企業価値を創造する会計指標入門(ダイヤモンド社、大津広一著)」のEVAの章で、松下グループの改革を例にしたケースが詳細に記載されていてお勧めです。

ファイナンスによるメイクバリューを明快に解説した傑作  (2007-02-22)
最強の経営学において、ビジネスの本質とは、ゴーイングコンサーンだと定義した。
具体的には、自分なりのアイデアを持って、銭を調達して、銭をぶち込んで、銭を回収して、銭を分配し、再び新しいアイデアを持つことをなるべく早く繰り返すことだ。
そして、そのためには4つのレバーを上手く操作することが大事だという。
4つのレバーとは、基礎体質の強化(コアバリューの把握とキャッシュの健全化)、ポートフォリオ(適切な資源配分)、コストダウン、売上増である。
じゃあ、現代のビジネスでは、どうやって4つのレバーを駆使してゴーイングコンサーンするのかという疑問を、
ストーリー仕立てで例示してくれたのが、最強の経営学の続編ともいえる本書である。

内容について解説する。
1章は、最強の経営学では紙面の都合のためか終章での概念の紹介のみだった、リエンジニアリングについての解説を行う。
つまり、IT時代の3つの新たな経営パラダイムである、SCM、BPR、CRMを用いた経営技術を例示する。
2章以降は、著者得意のファイナンスについての解説にはいる。
ファイナンスによるメイクバリューの本質が実にわかりやすく解説されているので、なんとかついていって欲しい。
但し、この本では資金調達そのもの(借り入れ、株券発行)については、会社がキャッシュリッチのため解説はない。
目標利回りの把握とポートフォリオについての解説が中心だ。
しかしながら、株主価値のみに目がくらんで短期の刈り取りに走るのではなく、株主に還元しつつも、中長期的に会社の価値をあげることを目標にする。
特に、リスク管理というかなりの程度コントロール可能な領域について解説している。
リスクのブレをなるべく小さくし、予測できないロスのためにバッファーを準備しておかなければならないとの解説は、
当たり前といえば当たり前だが、とかく欲に目がくらんで忘れがちになることでもあるので、あらためて銘記しておかなければならないだろう。
また、コストダウンについても、経費削減、人員削減以外にもドラスティックにコスト削減を狙う方法を紹介している。
BPO、つまり、コアバリューを産む源泉以外は全てアウトソースすることである。
正しくメイクバリューの源泉を見極め、ポートフォリオを組み替えたうえで、コスト削減すれば、ファイナンスによるメイクバリューはおおむね達成できたといえよう。
但し、4つのレバーでいう売り上げ増、つまりマーケティングによるメイクバリューについては、この本ではほとんど解説がないので注意。
マーケティングについては、三枝氏の三部作を読むとよいだろう。
あと、より具体的な戦略立案方法は、後氏の「経営参謀の発想法 」を読むとよい。

ともあれ、ファイナンスの方面からのマネジメントを、ストーリー仕立てでとても分かりやすく解説してくれた貴重な本なので、ぜひ一読してみて欲しい。

転職するまえに一冊どうですか?  (2006-12-27)
数年前、MBAの国内取得について情報を集めており、ふと目について買いました。
ひとことでたとえるなら、まさに名は体を表す、という言葉どおりの本ですから、
”会社を変える・・”というタイトルに共鳴を覚えた人なら、即買いしても後悔しないでしょう。

ストーリー仕立ての本文は、私のような素人でも、1日1章ずつのペースでなんとか読みきることができました。
さすがにCRMとかSCMとか、略語が飛び交うと頭痛がしてきますが、
これもひとつの試練と苦笑しながら、読み返していけばなんとかなります。

ポイントは3つあります。

ひとつは、多くの分析手法がもつ”視点の狭さ”を経営者が再認識した上で運用しなければいけない、ということ。
木を見て森を見ない企業病がどういうものか、よく見えるようになります。

ふたつめは、成長企業が拡大する中でぶち当たる”企業は誰のものか”という問い。
村上ファンドの一連の出来事に代表されるように、2006年の日本の株式市場では大きなトピックでありました。
本書では、早々に創業者が引退しましたが、現実の企業の多くは発展途上で、まだこのスタート地点に立てていないところがほとんどでしょう。

そしてみっつめは、上記2つからみえてくる問題をとらえなおし、”選択と集中”と”コア・コンピタンス経営”によって
企業を再構築する最後のハードルはなにか、という話。

日本企業の実例でいえば、コニカミノルタ(デジカメ部門をソニーに売却)と
任天堂(新しいおもちゃをつくる⇒Wii)が、もっとも端的にこれをやって成功しているところではないでしょうか。

読後の感想として、内容はかなり普遍性が高く、時代に左右されないところが多いと感じました。
そもそも企業の存在意義を問うものですから、この流れに沿って、顧客・株主そして、社員の3者すべてに利益をもたらす企業が増えることを願うばかりです。また、自身もそのように行動したいと思いました。

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