アイテム詳細
朝日新聞
グループ:Book
ランキング:152578
価格:¥ 546
発売日:1993-06
通常24時間以内に発送
このページのURLは
http://www.shikencho.com/shop/asin/Books/4022640014/
この商品を買った人はこんな商品も買っています。
カスタマーレビュー ![]()
英国との対比で語られるアイルランド紀行です
(2008-03-15)
ご存知のシリーズでタイトルは、アイルランド紀行。ただ、この上巻では、殆ど、アイルランドを訪問することなく、隣国であり、アイルランドに大きな影響を及ぼした英国に滞在し、英国との対比でアイルランドのことが語られます。この類の手法は、著者に限らず、まま見られることですが、この対比が、誠に面白く、かえって、かの国のことが良くわかり、へぇと、驚きながら、読まされます。
他のレビュアーも指摘されているように、確かに、今となっては、アイルランドについて、変わってしまったことも多いと思いますが、厳しい歴史書の類でもないことですし、紀行エッセイとして、アイルランドへの入り口として読めば面白い1冊だと思います。
約2/3はロンドンやらリバプールの滞在記ですが
(2006-04-09)
言わずと知れた司馬遼太郎の紀行エッセイ。英国〜アイルランドの行程『愛蘭土紀行』全2巻の1巻目。本書のおよそ2/3はロンドンやらリバプールの滞在記なのですが、その話題の先には必ずアイルランドがあります。ケルト民族やアイルランドについて考察あり、ベケットやジョイスなどについての言及もあり、アイルランドのガイドブックとしても優れていると思います。
イギリス本?
(2005-10-04)
アイルランドについての紀行エッセイ。特にどうということはない一冊だけれど、少なくともアイルランドに行ってみたい気にさせてくれる。抑圧、搾取されたアイルランドという国の歴史は、よく分かる。二分冊であるがためかもしれないが、この巻にはイギリスに関する記述があまりにも多いという感じがした。
西洋史への入り口
(2005-03-19)
西洋史に関する知識は、30年前に卒業した高校の世界史以上のものはありませんし、それも寄る年波で風化しています。そういう人間が「西洋史」と再び出会い、歴史を学ぶことのおもしろさに気づく「きっかけ本」として、とても優れた本だと思います。
街道をゆくの連載が始まったのも1970年ころ。学説も次々と塗り替えられています。30年以上前の研究に基づいて書かれた歴史エッセイの中に、現在の学説と異なる記述があるのは当たり前のこと。書かれていることを丸ごと信じる受動的な態度でなく、「ほんとにそうか?」とつっこみを入れながら読むべきです。
それはこの巻に限りません。私は「三浦半島」では武士の生い立ちに疑問を感じ、「韓のくに紀行」では語族の区分が不思議に思え、さらに詳しく調べたくなりました。この本でも、読み進むうちに、ケルトの歴史・文化、あるいはこの本には書かれていないIRAのことなどさらに詳しく調べてみたくなりました。
司馬遼太郎のエッセイは、知的好奇心をくすぐる効果が絶大です。より深くヨーロッパの歴史や地理を探る入り口として読むべきでしょう。
西洋史知らずの歴史好き向き入門書???
(2005-02-26)
レビュー・タイトルに掲げたように、ヨーロッパの歴史に関し中学校教科書程度の予備知識にも欠けている読者向けの入門書としては良いかもしれない?
良いかもしれない? と一種韜晦を抱えて書かざるを得ないのは、司馬遼太郎一流の予断と憶測、そしてとんちんかんな視点、一部では偏見ともいえる記述が毎ページごとのように現れるからです、あくまでも本書はきっかけであり、司馬の愛読者にありがちな司馬の書くことはすべて真実といった信仰じみた読書法だけは避けるべきでしょう、
欧州の歴史や文化に関し、大はマックス・ウェーバー、ホイジンガ、小は森嶋道夫、木村治美まですでに何作か読書を済ませている読書家層にとっては自身の歴史・文化認識がどれほどの水準であるかを試せる反面教師的な楽しさに満ちているなどと皮肉な表現も可能、
幾つか例をあげます、
司馬は書く、アイルランドの物乞いが堂々としているのは「カトリック」だからだと、するとロンドンやニューヨークやロサンゼルスで見かけるやはり堂々として物乞いたちもカトリックなのだろうか? これは揚げ足とりではない、
司馬の我田引水ぶりの一例です、
評者が最も驚いたがドイツ・ケルン市で司馬がメッケルの子孫と会う話、
司馬にメッケル家はユンカー(地主貴族)出身でないことを指摘されたメッケルの子孫は「翌日再度」司馬を訪ね、メッケル家が紀元前から続くローマの小部隊の子孫だったと告げたのだそうだ、司馬は彼の行いを好意的に「小なりといえども古代文明を血脈にひく家系だということだろう」と記述しているが、この「翌日再度訪問」という価値観こそ歴史を尊重する姿勢を軽がる逸脱するナチズムと不即不離の関係にあり、かつてドイツにおいてナチズムが容易に歓迎された温床であることを指摘するのが歴史家の仕事だろう、と評者は考える、

