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鶴見 俊輔

朝日新聞社

グループ:Book

ランキング:44514

価格:¥ 1,365

発売日:2008-01-11

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カスタマーレビュー

信ずるに足るプラグマティズム  (2008-01-14)
後藤新平を母方の祖父に、父に鶴見祐輔を、姉に鶴見和子を持つ戦後の知の高峰の一角鶴見俊輔の語り下ろし自伝。
率直無比なところが少しも嫌味がないのは、不思議なくらいであるが、かつての盟友小田実も昨年没し、姉和子もいなくなった現在、俊輔の語りも歴史の語り部めいて聞こえてくる。
都留重人や桑原武夫との交流は有名だが、葦津珍彦との交友は全然知らなかった。
葦津との交流が象徴的に示すように、思想的振幅は相当に幅広い。これは寛容の精神と言えるものか、これこそがプラグマティズムというものなのか。それとはまた別の問題なのか。
プラグマティズムにいい印象がない(偏見がある)評者にはわからないところだ。

全編に渉って公平無私であろうとしていることはよくわかる。頻りに、マルクス主義者ではないことを強調しているが、それもまた彼の誠実さの現われではあろう。
「刀を後ろにまわしてまず自分を貫いて、余った切っ先が相手に届くようにすれば、自分を貫いて向こうに届くようなかたちになる」という批評のスタイル、言論公表の態度は彼自身の倫理であり、我々にとって実用的な指標になると思われる。我々はこの人から学ぶべきことがあると信じる。

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