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岩波書店
グループ:Book
ランキング:14957
価格:¥ 777
発売日:2007-03
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カスタマーレビュー ![]()
良く整理されてあって読みやすい
(2008-09-08)
本の内容はそれほどでもないかもしれないけど、とにかく読みやすい。
女性ならではの文章というか、とても品があって、よく整理されていて、読みやすい。
緩和ケアがどういうものかも分りやすく解説されていると思う。
ただ参考例が少し少なかったような気がする。買って損はない本だと思う。
患者の心を考えた医療の端緒となるか。
(2008-01-01)
この本は、癌研有明病院の実例を通じて、「がん緩和ケア=治療をあきらめること」ではなく「がん緩和ケア=治療と両立するもの、適正ながん治療を受けるために必要なもの」であることを訴えている。私も「がん緩和ケア=ホスピス=死ぬ前に入るところ」という誤った概念を持っていた。反省。
この本に書いてあることが本当であれば、お医者さんの中にもやっと患者の心理面に配慮した対応の重要性に気が付いた人が出てきたのかと思い、とてもうれしく思った。
病気の克服のためには、確かに技術的な向上が大きいと思うが、それだけではない。患者を不安に陥れたり、落ち込ませるような言動・処置がなされれば、治るものも治らなくなってしまう。
ここで言う「がん緩和ケア」が進化してきたのは、がん治療が外科至上主義から内科的治療(抗がん剤治療)の技術向上という背景があるようだ。内科的治療一辺倒では患者の体力も気力も消耗してしまうので、それと並行して緩和ケアを行う重要性が注目されたのであろう。だから、どんな場面でも医者が患者寄りの姿勢を取るようになったわけではないと思う。
でも私は、このような考え方が「がん」の分野だけでなく、医療にまつわる全ての場面に広がることを期待したい。
恐らく、医療はあらゆる領域の中でカスタマー・サティスファクションの遅れた分野一つであると思う。
「緩和ケア」を正しく理解するために
(2007-08-18)
末期がんに対する最新の取り組みを知りたくて読みました。
疼痛コントロールと平行して、苦痛を除くための放射線治療を行うなど、患者・家族・医療スタッフが一緒に取り組む「緩和ケア」。
ただ、「緩和ケア」という言葉を社会へ正しく浸透させる以前に、日本にはまだ「告知」という問題が根強く残っていると思われます。
告知あっての緩和ケア――この前向きな治療が、都市部だけでなく地方へも広く普及することを願っています。
我がこととして「緩和ケア」を
(2007-06-12)
本書には、代表的に8人の患者さんの実例が報告されています。その中の一人高橋さんは、四国の海沿いの町の出身です。そんな親近感から、第3章「がんの痛みをとる」を特に念入りに読ませていただきました。
ようやく辿り着いた緩和ケア病棟。そこで痛みがとれて、高橋さん(58歳・肺癌リンパ腺転移)の新しい治療が始まったのでした。放射線治療です。その副作用は、抗がん剤に比べると大きくはないといわれていますが、吐き気・倦怠感・照射した場所の灼熱感・日焼けのような痛みが出て来ます。しかし、鎮痛剤のおかげで、高橋さんの痛みはほとんど抑えられていました。楽しみなマッサージの時間もありました。自宅に外泊することも一時許されました。歩行訓練も始まりました。がんばったおかげで、一時退院も果たしました。
抗がん剤治療と緩和ケアの壁が今、問題になっています。切り替えてしまうのではなく、「並行して早くから」とは言っても、なま易しいことではありません。しかし、それはどうしてもはたしてほしい医師の努めであり、癌患者の願いであるかと思います。ただ、人にはどのような選択も許されていると信じています。
目からうろこの一冊です
(2007-05-02)
この本を読むまで、緩和ケアは「がんの末期の患者さんのためのもの」だと、私も勘違いしていた。この本では、多くの患者さんのエピソードを通じて、緩和ケアとは何かが、平易な言葉で語られている。静かな語り口であるだけに、説得力があった。こうした医療が存在すること、それががん患者や家族を支え続けること、その大切さがよくわかった。このような温かい医療が、本当に広がっていって欲しいものだ。

