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岩波書店
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政治経済の難しさ
(2006-06-25)
政治経済学の先駆者Adam Smithが1776年アメリカ独立の年に記した「国富論」は現在でも古臭さを感じさせない。分業の経済効果、市場の機能、通貨の役割、ものの価値など経済の基本となる考え方を具体例を交えて安易に説明してくれます。需要と供給に影響を及ぼす様々な条件への洞察力と経済の非効率、無駄に対する正義感にも近い信念には温かい人間味を感じます。また、ここまで明確に指摘、非難されている経済の非効率、無駄が現代社会にも時に形を変え根強く残っていることを見るにつれて、政治経済の重要性と難しさを感じます。徒弟制度が如何に既得権益を守るために維持され人材の流動性を妨げ、結果として経済に悪影響を及ぼすか。不用意な銀行の貸付、破綻を避けるための偽善的追加融資が如何にバブルをつくり最終的には経済の負担となるか。大きな政府による公共事業が如何に不正の温床となり非経済的になり得るか。株式会社の経営者が如何に株主の資産である会社の経営を等閑にするリスクがあるか。これらの議題に関するSmithの議論は現在の政治経済問題の理解にも十分寄与します。福祉大国にならんとする日本においては、「富の蓄積」についての議論が警笛のように聞こえ気になります。資本投資となる「富」と富の再配分となる「歳入」が社会に与えるインセンティブの違いとSmithの観察するその結果。「富は節約により増やせるが、浪費と不正により失われる。」日本はこれから今まで以上に浪費と不正を防ぎ、節約を実践することができるのか。それを実現できる仕組みがあるのか。そのための議論がなされているのか。経済の専門書としてではなく一般大衆向けに書かれているため、英語は少し古いですが、経済学部出身者でなくても原文で読むこと可能です。迷訳の多い翻訳より分かり易いかもしれません。
富の総量は決まっている
(2005-11-23)
経済学の本でなく、これを地球の資源とそれを浪費する人間と
置き換えて考えてみると非常に面白い本である。
アダム氏は文中、富の総量は決まっているという類の主張をして
いる。それを地球の総資源と考えれば、環境を学ぶ古典として。
コンサルティングの世界で考えれば、リーダー、フォロアー、
ニッチャーがそれぞれ生きていく上で、基礎知識として有効な
古典となりえる。古典は書いてある内容から、本質を読み取る事で
初めて応用が可能となる。応用の余地をあまりに多く秘めている
良書といっても過言ではないと僕は思います。
経済学ここからはじまる
(2003-01-17)
社会主義経済学者も資本主義のマネタリストおよびケイジアンの原点がここにある。彼が,水とダイヤモンドの価値をうまく説明できなかったので,労働価値説と限界効用学派に分かれたこと有名。読むべき本である。原書で読めたら言うことなし。
訳文が難渋
(2002-10-23)
一見原文に忠実な訳で信頼が置けるように見えるが,中公文庫版に比べて難渋なことは否めない。しかも監訳者水田氏と英文学者・別宮貞則氏との間で論争された訳文の適否の箇所については,相変わらず改められていない部分も見られる(訳者の見解と言えばそれまでだが…)。
社会科学の優れた古典
(2000-12-03)
アダムスミス国富論といえばだれもがしっている社会科学の古典だと思う。かといって内容がそれほど難解かといえば、それほど難しいわけではない。きちんとひとつひとつを整理して読めば十分理解可能だと思う。また読む価値もあると思う。社会科学の古典にふれる第一歩としてはおすすめです。

