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Paul G. Vinogradoff
末延 三次
伊藤 正己

岩波書店

グループ:Book

ランキング:122351

価格:¥ 693

発売日:1972-01

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カスタマーレビュー

法学の良入門書  (2008-02-29)
法学のよい入門書であり古典でもある書。
法学を志すならば避けては通れないだろう。
法というものはどのように作られ、どのように運用されるべきか、そうしたことがきちんと書かれている。

確かに時代を考えると古くなっているという面もある。
また、コモン・ロー中心なので、判例の占める位置は日本と比べると大きく異なっている。
ただ、だからといって読む意味がないというのは間違っているだろう。
法の本質を知る上でも、本書を読んで学ぶところは大きいと思う。

根本から法を知る  (2008-01-30)
誰もが関わる法。それを解説してくれる本だった。
基本的な予備知識を最初に記す。
本書全体にわたり、裁判の事例を挙げ、簡潔に判決を記す事により、コンスタントに話は展開していく。
法が出来る様を知る事により、法律のいびつになるわけを知る事が出来た。
さらに、法の理想を哲学的に展開されていた。

法に興味ある全ての者に  (2007-02-10)
法は我々の「常識」が基礎になっており、それゆえによくよく考えればそれがいかなるものかは誰でも理解できる。法律学の技術的側面ではなく、このような基礎的考え方、法というものへのアプローチの仕方を丁寧に解き明かしてくれる好著である。

著者の専門は法制史である。この分野の大家であった著者ならではの視点が本書には満ち溢れている。モンテスキューがゲルマン法の詳細な研究をもとに、かの名著『法の精神』を著したことからも分かるように、法とはいかなるものかを知るためには、その歴史に踏み入れることは極めて有用である。本書を読むことで、法についての考え方のみならず、その歴史的背景をも理解することができるだろう。

本書の主な対象はイギリスの読者であるため、イギリスの判例法(common law)が念頭に置かれており、裁判官がどのような考慮のもとで法を適用するかの視点が中心である。これはそのまま日本の裁判や法に適用することはできないことには注意を要するが、しかし、日本や独仏等が属する大陸法と英米系の判例法は通訳不可能なものではない。本書の理解は日本法の理解にも寄与するだろう。

訳注が充実しており、また著者の評伝もついており、初学者でも十分本書の魅力を堪能できる。しかし、一度法学を学んだ者が読んでも得られるものは大きいだろう。法に興味ある全ての者に本書を推薦する。

法入門の古典  (2005-09-26)
 法律学の入門書として定評のある古典である。
 著者はロシア出身でイギリスに帰化した法学者だ。イギリス法が例に取られているわけだが、周知のように西欧法学は成文法を原則とする大陸法(日本はこちらに分類されている)と慣習法(コモン・ローという)が主体を占めている英米法とに大分されている。しかし、後者に即した記述であるとはいえ、日本の法を考えるのに役に立たないというわけではない。
 もちろん、法律を学んだことのない初学者向けの入門書であるので、法律のあらゆる側面について不備がない、という本ではない。しかし、ここで挙げられている章ごとに、法的思考というものがどういうものであるのかが、具体例を豊富に挙げてわかりやすく例示されている。
 ただ、かみ砕いて説明がしてあるものの、もともと説明をしようとしている事項が本質的にやさしいものではないために、ある程度の知的能力が要求されるので、その点は覚悟していただきたい。しかし、他のやさしいだけで何も身に付かない入門書とは違い、本書を読了すれば「法的思考とは何か」ということが、おぼろげながらもわかるはずである。

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