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二宮 宏之

岩波書店

グループ:Book

ランキング:328236

価格:¥ 2,520

ポイント:25 pt

発売日:2005-03

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カスタマーレビュー

偉大な歴史家同士の共鳴  (2008-03-15)
故二宮宏之氏が描いたマルク・ブロックの人と業績。客観的な叙述の中にも、仏レジスタンス運動に斃れた偉大な歴史家への愛情が迸る。と同時に、歴史学の醍醐味も味わえる。正に現代の名著の一つだと思います。

学者として、市民として  (2005-08-08)
 フランス絶対王政研究者(日本における社団国家論の提唱者)が1998年の市民セミナー講義に基づき2005年に刊行した本。リュシアン・フェーヴルと共に『アナール』誌を創刊し、歴史学を革新したフランスの歴史家マルク・ブロックの生涯と思想についてまとめている。本書の特徴としては、第一に日本の歴史家とブロックの出会いについて、著者自身の体験を交えつつ、述べていること。第二に、アルザス地方(独仏国境地帯)のユダヤ系の家系に生まれたという出自の問題を重視していること(ブロック家の歴史についての詳しい記述がある)。第三に、19世紀末~20世紀初頭の学界内部からの革新運動(人文地理学、デュルケム派社会学、アンリ・ベール)の文脈にブロックらを位置付けていること。第四に、3つの主著(王の奇跡、フランス農村史の基本性格、封建社会)と『歴史のための弁明』の成り立ち、構成、意義(アプローチの特徴)について、コンパクトにまとめていること(その際、それらの概略ではなく、著者自身の読み取りが前面に出ている)。第五に、1941年の『遺書』をもとに、非ユダヤ教徒のユダヤ人にして「良きフランス人」(=共和主義者)であるというブロックの自己認識を紹介し、それゆえの彼の苦悩を跡付けていること。第六に、学者としてのブロックのみならず、市民としてのブロック(二度の世界大戦への従軍、レジスタンス参加、それゆえの銃殺)についても目配りを欠いていないこと(英雄視はしていないが、もう少し彼の日常史が知りたい感も)。第七に、反面でアナール学派の研究者(例えばブローデル)との関係については、フェーヴルを除いてあまり述べられていないこと。講義をもとにしているだけあって、読みやすく分かりやすい。
                     

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