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荏開津 典生

岩波書店

グループ:Book

ランキング:115109

価格:¥ 2,415

発売日:2003-03

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カスタマーレビュー

農業問題を議論するなら、この程度は知っておくべき  (2008-01-10)
 非常に簡単な数式をいくつかと、グラフを示すだけで、農業のマクロ経済とミクロ経済をおおまかに理解させてくれる良書。
 今まで、農政に関してもやもやと抱いていた疑問がすっきり解消され、非常に読むのが楽しかった。

断片的になりがちな農業問題の知識を経済学の手法で体系化  (2007-03-09)
「経済成長とともに、国の経済に占める農業の比率が低下するのは必然p.18」「二重価格制度も生産割当ても消費者から農業者へ所得移転に他ならないp.93」この本でも述べられているこれらのことは経済学の常識なのでしょうが、「農業者いじめ」大好き経済学者からの話だと農業大好き人間は「騙されてるのでは?」思いがちです。しかし、この本は、多くの有名経済学者のように「農業問題=政治家問題」と決めつけず、逆にえこひいきもせずに、農業にきちんと向き合い、経済学を用いて問題の本質と政策の考え方を提示しており、信頼感を与える非常に良い本です。先進国が農業を保護する理由として「1.食糧の安全保障」「2.農村過剰人口の生活安定対策」「3.農業・農村の多元的価値」を挙げています104。しかし不満もあります、農産物価格が不当に低くなるのは、農業からより生産性の高い他産業への労働力移動がうまくいかず農業就業者人口が過剰になるためとしていますがp.90、実際は労働力移動がうまくいき都会へみな働きに出てしまい過疎という別の農村問題が発生し、かつ生産過剰も解消していないのでは?実体と比べ違和感があります。外部経済を補助金により内部化することができると指摘していますが、「外部経済の測定は不可能に近い」としていてp.176、多面的機能維持を理由とした中山間所得支払いを否定しているようにも読めます。農業経済学を学ぶ人には、この本をベースとした知識を実体と照らし合わせて、分析を重ねていくことをお勧めします。

最良の教科書  (2004-06-22)
最良の教科書と言うとまず「最良」の定義をするのが通例だが
この本は大学で農業経済学の教科書を手に取ろうとする者(20歳前後)
にとっては最良の一冊と迷わず言うことが出来る。

一般に農業経済学、農業問題と題されるテキストは古かったり
内容が全く「入門」でなかったりすることは周知の通りであろう。

本書のまえがきで荏開津氏が「体系的な教科書が書けるか…」と
記しているが、この本を措いて農経の体系的教科書など単著、
共著を併せても現存しない。
目次を見ていただければ一目瞭然。ぜひ一度書店で手に取って
ほしい。(購入は手垢のついていないamazonですべきだが)

同氏が農業経済学を志す者をいかに愛しく思っているか?

あなたが本書を手に取るときそれを知ることになるだろう

わかりやすい農業問題入門書  (2003-04-24)
日本における農業の地位は、随分低くなってしまった。GDPに占める割合もたったの2%、農業人口も2%しかなく、さらに低くなりつつある。しかし、それでよいのだろうか?日本の食料自給率はは30年前の60%から、今は40%に下がっている。ヨーロッパの諸国は軒並み上昇していて、70ー80%だ。農業に関するこれらの疑問や問題、国際的な食料問題を、幅広くとりあげて、わかりやすく、噛み砕いて説明してくれる。教科書として書かれているので、グラフや表が多くて、一見難しそうだが、これはむしろ理解を助けるためで、経済学に素人の私でも充分理解できた。
人間に一番大事な食料の問題は、歴史も長く影響も大きく、簡単には解決できない。しかし、なにが問題かをまず理解することが大切だ。

!食料問題についてすこしでも関心のあるひとに、ぜひ推薦したい。

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