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岩波書店
グループ:Book
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価格:¥ 1,680
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発売日:2008-08
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考える素材として
(2008-09-23)
本書では、実地の取材に基づいて、教師教育の充実ぶりと、
各学校の自由度の高さなどが紹介されています。
私が特に関心を持ったのは、結構年かさの方が教師になるために
転向を果たされている、ということや、先生方の自立ぶりです。
会社経営をしている先生が居たり、日本では考えられないほど
若くして校長になるなど、非常に個人主義が徹底している国柄
なのだな、と感じました。
また、教師の研修制度についても、現役の教師の方がそのテクニック
を公開する、という形になっており、日本で教員免許更新制度と共に
行われようとしている大学に依存する形での研修制度とは、
大きく異なるような気がしました。
というか、現役教師がテクニックを公開、というような研修制度は、
今の日本でも民間ベースで行われているのではなかったかな?、と。
良かれと思って外国の制度を導入する際、権威主義が入ってくるのか、
妙にねじれた形でしか日本国内に実現されないのは、不思議なことです。
素朴なルポルタージュである分、色々考える素材になってよかったです。
優秀な教師が育つフィンランド流学校教育のルポ
(2008-08-06)
著者はPISAで世界一の学力を維持したフィンランドという国について、世界最大のシェアを誇る携帯電話会社のある国、ウィンドウズと拮抗するOSソフトを生んだIT先進国、サウナやキシリトール、ムーミンを生んだ国、人口が北海道と同じくらいの国、学校の夏休みの長さ、ソ連崩壊当時は失業率が20%に達した国、大学はすべて国立・・・といった冒頭のインフォメーションで親近感を高めてくれた。
そして肝心の「教師の育て方」だが、特色の一つとして、日本とは比べものにならないくらい長時間の「教育実習」が紹介されている。
本書は、タイトルだけにひかれて「教員養成プログラム」の参考にしようとすると、期待はずれに終わるだろう。
実質的には、著者によるフィンランドの各種学校のルポである。
タイトルとしては、「優秀な教師が育つフィンランド流学校教育」の方が適切だったかも?
学力世界一の秘密は、当たり前のことを続けることだった
(2008-08-01)
学力世界一で一躍注目されたフィンランド。その秘密は何か。著者は何度も現地に足を運び、学校現場や教員養成の過程を取材した結果、当たり前の教育を愚直に実践していただけであることに気づく。著者自身、日本で教師をしているだけに、日本の教育の現状と対比しつつ見る視点は、地に足がついている。
日本の教育改革を考える上で必読の本だと思う。

